空ちゃんとアッパとオンマ

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空オンマ

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丁度スタファンが来日した日の夜

オンマ達も自分たちの家へ帰った。

空はバァバと一緒に入浴を済ませてたので
帰宅後まずアッパがお風呂に入り
空の寝かし付けを頼んだオンマが
次の入浴をしていると…
何だか慌しい雰囲気を感じ取った。

何かと思ってアッパに訊ねると…

驚いて空に寄って見ると
パジャマはもちろん、タオルからフトンからすべて
ゲ○まみれだった。

この量は尋常ではない。。。

すっかり着替えさせられた空は
すぐにまた眠りに着いた。

オンマもいつもの様に空の横で寝るも
敷布団（2枚敷が1枚になり…）が薄くなり
とっても寝づらかった。

アッパに交代してもらうように頼むも
酔っ払いは「うんうん」言いながら既に夢の中。

赤ちゃん用のエキストラフトンを敷いてあげた。

酸のきつい臭いの洗濯物をとりあえず手洗いし
寝に着こうと横たわると…
咳をしたかと思った空がまた突然吐き出した。

さっきの量よりは少ないが

さすがのアッパも飛び起き
「どうしたんだぁ…」と動揺した。

食あたりなのか…風邪なのか…不安は積もるも
今の時間病院は開いてないし
とりあえずずーっと吐いてる訳でもないから
明日まで様子を見ることにした。

またまた発生した洗濯物たち。
やっぱり軽く手洗いを済ませ
今度はまた吐くかもしれない事を想定して
ティッシュにウェットティッシュにゲ○袋、
タオルに飲み水にと色々準備しておいた。

3度目に吐いた空の胃からは
恐らく胃液だと思われる茶褐色の液体が飛び出した。

2歳児にとってとても辛いし
ゆっくりと眠ることすらままならない。

吐く度にお湯を飲ませ
落ち着いてはまた寝始める空。

オンマは酔っ払いアッパは当てにせず
ひたすら看病に没頭した。

4度目に吐いた時はきちんと準備もされていたので
新たな洗濯物を多少くい止めることができ
それを最後に朝まではゆっくり眠ってくれた。

日曜日は外へ出さずひたすらゆっくり過ごした。
食欲はあり少しずつ口に運ぶ空だったが
朝1度だけ吐いたものの　その後は1回も吐かなかった。

大食漢の空が満足に食べれず顔色が悪い。
可哀想に思ったオンマは
「空ちゃん　サンタさんって知ってる？」
「うん」と頷く空だが実際どうだか分からない。

オンマは　サンタさんがクリスマスに
プレゼントをくれる話をしてあげた。

当初は空がまだ幼いしプレゼントいらないか
なんて思ってたオンマだったが…
さすがに今回の闘病を讃えて
プレゼントをあげようかと考えた。

「うぅ～ん」とうなった空は。。。

「らっきょ　ほしぃー」と一言。

「え゜ぇ゜～～？？　らっきょ？」
もう一度オンマが訊ねるも
「うん　らっきょ」と固く頷く。

「らっきょなら今冷蔵庫にあるよ（笑）」
と5個ほど持ってきてあげた。

美味しそうにらっきょを摘む空だが…
らっきょを枕元に置いたら湿らないのかなぁ。。。

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