空ちゃんとアッパとオンマ

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空オンマ

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3月の決算処理が漸く落ち着き

心配していた空は泣くこともなく
毎日楽しそうに新しい保育園へ通ってる。

アッパも話していたが…
どうやら空はただ単に新しく綺麗な建物が好きらしい。

今の自宅にしろ保育園にしろそうだ。
あんなにお外で遊びたい派だった空が
部屋の中で過ごすのも良いかもと思う時ができたみたいだ。

ただ1人担任に男の先生が含まれてるのが
ちょっとビックリだったけど。。。
全体的にも何人か男の先生がいるようだ。

まぁ～思えば彼らも可哀想なのかもしれない。
このようなご時勢だからきっと肩身の狭い思いをしながら
子供たちの面倒を見ているのかしら。。。

つい先日のことだ。

午後から雨が降ると言うので
プーさんのレインコートを専用のカバンに入れ
自分の手に持って登園した空。

園に着いて空はアンパンマンの靴を脱ぐ。

自分でも気づかぬ内にプーサンのカバンを持ってしまった。

「あれぇ～空ちゃんのカバンはぁ？？」
辺りを見回す空に
「オンマが持ってるよ」と軽く答えるオンマ。

するとみるみるうちに不機嫌になり

カバンを空の手に返すも
クラスへ向かう間もぐずぐずと
今にも泣き出しそうな様子だった。

これはすぐに出れないかもと半ば不安に思ったオンマは
空を部屋の隅っこに呼んだ。

「ソラぁ　オンマ恐いの知ってるよね？
いつまでもひねくれてると怒るわよー！」

オンマの目の色を見てヤバイと感じたのか
とりあえずぐずぐずは言わなくなった空。

オンマがやれ急がしとフトンにシーツを掛ける。

まだ怒ってるのか心配だったのか
オンマの顔を真ん前から覗き込む空。

「オンマぁ～　どうしたのぉ…ココ」

どうしたの？と聞かれてすぐは
「何とぼけてるのかしら！」と
ちょっとムッときたオンマだったが…。

「ココ」と指差した先は鼻の下の所だった。。。

「えっ？！」と驚いたオンマが
自分の鼻の下に手をやると…
「！！！！」
ちょっと湿った感触があった。

なんと恥ずかしながら鼻○が出ていたのだ！

こんな恥ずかしい顔で先生たちに
すまし顔で挨拶しちゃったわよ（笑）

それからは空に文句言うタイミングを逃し
「空ちゃんまだ付いてるぅ？」
と伺うように訊ねるオンマ。

空は「アハハァ～」と笑いながら
あっちの方へ走って行ってしまった。

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