残念ながら俺のハジレコは恥レコではない。ガキの頃に親が買ってくれたアニメのカセット(例の「全然知らないヤツ」による歌唱)はねだったかどうかさえ記憶にないので、自分ではっきりした意志を持って買ったレコードと言うのは残念ながらビートルズだ。 小学校6年か、中学1年かそのくらいの頃。町内にあった唯一のレコード店で買ったSgt. Pepper's Lonely Hearts Club Bandのモノ盤、レッドビニールのヤツがそれで、幼なじみと一緒にレコード店に行って、彼と、何故か店員のおじさんの無責任な「買っちゃえ~」の大合唱に押されて買った。 モノ盤だったのは深い理由は無い。それどころか、モノとステレオの違いさえはっきり理解していなかった筈だ。店にあったのがそれだったんだろう。数あるビートルズのアルバムからコレを選んだ理由も覚えていない。多分「最高傑作と言われてるから」ではなかったと思う。そんなコトさえよく知らなかったんじゃないかな。ただ、ガキの頃既に「リプライズ」ってなんだろう、って思った記憶があるので、それが気になって選んでしまったんじゃないかとは思う。 一緒に行った友人の家で一緒に聴いた筈だ。最初はよく解らなかったような気がする。でもWhen I'm 64で「あ、ポンキッキのヤツだ」とか思ったりしたくらいの記憶はある。Within You Without Youは退屈だった。
ボクの場合は、小6の時初めてLet it beのシングルを聴きましたが、あまり感動はなかった。1975年。 同時に知ったカーペンターズに興味を持ったのね。 翌年、中学生になってからカーペンターズ熱がヒートアップしたが、その時何枚かビートルズのレコードを持っていた姉にカーペンターズの「HELP!」が好きなら、原曲のビートルズの方が断然イイと言われ、聴いてみたら。 姉に反抗する期間わずか1週間で、ビートルズのサウンドが頭から離れなくなり、無条件降伏。 HELP!→With The Beatles、A Hard Day's Nightを聴き、自分でOldiesを購入→赤盤を購入→Let it be→Abbey Road→Magical Mystery Tour→Please Please Me→White Albumと流れて、次にボクも姉も所有してなかったアルバム群を順次購入してゆくことになる。 SGTは、中1の俺にはまだ早い(理解できない)という「風の噂」があり、かなり後に購入することになる。 実際、ラジオの深夜番組で「Got To Get You Into My Life」を生まれて初めて聴いた時に、さらなる衝撃を受け、Revolverを購入した次にようやく最後(Yellow Submarineはいまだに購入してない)に購入したのがSGT. もう中2になっていたが、ビートルズへの思い入れが大きい分、スゲー!って思ったけど、あまりに周りからの「最高傑作」という情報が多かったので、ピンと来なかったというのも事実。 一方、同じ頃に制作されたビーチボーイズの「Pet Sounds」は、大人になってから聴いたけど、こっちの方が何倍も衝撃は大きかった。 今はボクの中で、SGTは変わらず傑作です。でも、ビートルズのアルバムの中で最高傑作はと聞かれたら、このアルバムは6位か7位くらいって感じです。
(2008.03.16 01:07:11)