2008.04.10
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カテゴリ: 音楽レビュー
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 「次」ってのは勿論プロディジー自身が代表格でもあるブレイクビーツ・テクノのことで、最初はSL2のOn A Ragga Tipを代表とし、「ラガ・テクノ」とも呼ばれていた音楽だ。勿論SL2の場合はレゲエから来ているのだが、プロディジーはそれを踏襲したところ(FireやEverybody In The Place等)からはじまり、もう少し拡大して見せた。それが故に「ラガ」の名前では呼べなくなったと勝手に思い込んでいるんだけど。

 ハードコアテクノは当時(懐かしの)ジュリアナ東京でもよくプレイされていたようで、当時友人が買っていたジュリアナのコンピレーションにプロディジーやT99をはじめとするXLのアーティストが色々入っていたり、テレビで見た映像でシェイメンが流れていたり、という状況にはかなり驚いた記憶がある。露出過多のお姉ちゃん達はプロディジーで踊れたんだろうか。そういえばXLのディストリビュートをavexが担当したのにも驚いた記憶があるな。

 今聴くと丸っきりパンクノリのハードコア(決してハードコアパンクじゃないよ)で、ライナーでリアム・ハウレットが「デトロイトにはそれほど影響されてない」とか語っちゃう中二っぽさ(笑)までパンクっぽいのだが、その後のサウンドの変遷と、そこに確実に残る「芯」を考えると、やっぱりプライマル同様の「パンク魂」が根っこなんだろうなぁ、と思ってしまうね。

 話は行ったり来たりするけど、ブレイクビーツ・テクノは後にジャングル、そしてドラムン・ベースに引き継がれて行くわけだが、偶然かもしれないけどこのアルバムにはRuff In The Jungle Biznessという曲と、CharlyのTrip Into Drum and Bass Versionというミックスが収録されている。予見・・・?まさかね。

 ところで、あえて裏ジャケを載せた理由だが、勿論写真で左から2番目に写っているキース・フリントの姿に笑ってもらうためである。普通のキース。それだけで面白いのは今、やはり92年頃の長髪のピエール瀧を見ると笑えるのと同じことかもしれない。





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Last updated  2008.04.10 20:38:23
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