後期トラフィックは無用だと思っていた時期があった。どこに根拠があってそう思い込んでいたのかは解らない。デイヴ・メイスンをそんな極端に重視していたとも思えないので、オリジナルメンバー信仰か。それとも60年代信仰か。再結成に対する不当な過小評価か。 勿論後期トラフィックは実際には全くの新展開であり、所謂再結成とは全く違うのは言うまでも無い。ブリティッシュ・フォークのコンピレーションにJohn Barleycorn Must Dyeが入ってたのを耳にし、その間違いを恥じたのはいつだったか。それから紙ジャケを機に後期を揃えたのは更に結構後だったと思う。
On The Roadを聴いていて、ジャムに関してはトラフィックの方がブラインド・フェイスより遥かにスリリングだ、と一瞬思ったのだが、ライヴとスタジオジャムを比べちゃいけないよな。でも、発表を前提とした、という意味ではやっぱりDo What You Likeみたいな飽きるテイクが無い分勝ちだと思うんだ。いや、勝ち負け言っても意味ないけど。それより時期が違って、同じウィンウッドがやってると考えれば成長してる方が勝つに決まってるしな。