2009.04.14
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カテゴリ: 単なる日記
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 別に俺はそれほど自分の「誕生日」そのものにはこだわらないし、あまり祝ったり祝われたりする習慣も無い。人のもそう滅多に祝わない。なんか同じ字が並んでると「呪う」に見えて来るな。まあいいや。でも、俺は自分の誕生日に使われてる数字が好きで、この数字に対するこだわりは結構ある。で、その結果と言うか、何故か「四月生まれの人の誕生日は妙に覚える」という変な癖がついた。

 で、そのルーツを漠然と考えていて、数年前にホレてたひとかなぁ、とも一瞬思ったんだけど、どうやらもっと前だ。圧倒的に前。ガキの頃だ。ここからは極端に「俺話」の度合いが極端に高くなる。湿度も高い。書く必要も無い。ちょっと露悪的かもしれない。でも書く。どうしてもそうしたい理由は自分の中にしかなくて、それは誰にも教えない。

 幼稚園の頃から仲が良かった友人がいた。こいつの名前を仮にS2とする。実は俺の本名はS1といって、つまり仲も良かったけど、名前も似ていたのだ。よく、俺が彼のうちに遊びに行ったり、逆に彼がうちに来たりすると親達は「Sー!」と、ふたりまとめて呼んでいたものだ。はじめは自分の息子だけを呼んでたんだけどね、二人ともクセで反応するから、そのうちまとめて呼ぶようになった。

 で、こいつが4/24生まれだったんだな。名前も似てる、誕生日もほぼ一週間の違い。気も合ったし、否応無く親近感も出て来ようと言うもの。まあ、同じ年だけど、殆ど「兄弟」といっていい関係だった。幼稚園、小学校、中学校と、ずっと仲が良かった。中学の頃からは俺のもう一人の幼なじみMを加え(ホントはそれ以前からだけど、中学で同じクラスになって更に仲良くなった)、しょっちゅう3人でつるんでいたな。

 そうだ、俺がはじめてビートルズのレコードを買いに行った時、一緒につき合ったのがS2だった。レコード屋のおじさんと「買っちゃえー」の大合唱。Sgt. Pepperのモノ盤をS2のウチのレコードプレイヤーで一緒に聴いたんだ。なんか凄い思い出したぞ。

 高校に入ると3人とも別の学校に行くようになって、俺とMは音楽、S2はバイクを趣味にするようになった。俺とMは学校は違ったけど一緒にバンドをはじめたんだけど、S2はビートルズとか好きだったけど楽器をやっていなかったから仲間に加わらなかった。

 高校2年のとき、S2はバイクの事故で死んだ。Mが「バンドに誘えば良かった、そうすればバイクなんかにのめり込まなかったかもしれない」と悔やんでいた。俺は悲しいんだかなんだかよく解らなかった。泣くことも出来なかったけど、実際、20年以上過ぎた今でもそういう気持ちだ。

 俺の人生の序盤約10年にしか現れてくれなかった男だけど、いまだにしょっちゅう思い出すし、この男から受けた影響、と言うか染み付いたものかな。そういうものは山ほどあると思う。黒い人たちが言う「ソウル・ブラザー」的な存在、そういうものがあるとしたら多分、俺にとってはこいつとMだと思うな。






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Last updated  2009.04.14 21:45:31
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