けいざい日記

けいざい日記

飲酒すれば殺人だってへっちゃら?



【今日の1冊】
[そして殺人者は野に放たれる]
日垣隆/新潮社刊/2003年12月/254頁

精神異常者による犯罪は「なかったことにする」
という司法の現実に対し、それはおかしいと真正
面から論じた一冊。

刑法の39条に「心神喪失者は罰しない」とある。
なぜ罰しないかといえば責任能力がないからだと
いう。それを悪用し、自分から覚醒剤や大量のア
ルコールを摂取して心神喪失状態にした場合、や
はり無罪、もしくは不起訴になる。

そして、、無罪放免になった精神異常とのレッテ
ルを貼られた凶悪犯を処遇する施設は存在せず、
何も変わらない犯罪者が、しばらくしたら社会に
戻ってきてしまうのだ。

危険すぎる。

問題が多い刑法39条を当然問題視されていて、刑法
改正では、「心神喪失」の乱用を防ごうとしたもの
の、日本弁護士連合会(日弁連)が反対した。「凶
悪犯を39条にこじつけて無罪放免させる」特権を失
いたくないがためだという。

既得権益にしがみつく日本社会の汚い一面がここに
もあった。


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