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朽棄

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2003年10月25日
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 過日冒険者支援団体より団体運営の為、会費を徴収することが発表された。これはまぁ当然だろう。無収入で運営できる組織などありはしないのだから。


 昨夜遅く「日記作家さんと読者さんとの集い」が開かれた。一応私は主催者となるのかもしれないが、私にとってそれは意味をなす言葉ではない。企画したことに感謝のお言葉を何度も頂いたが、私のしたことは単に日時と場所の設定だけである。感謝すべきはそれにご賛同頂きレスを下さった作家さんたち、また当日お越し下さった作家さん、読者さんたちにであろう。

 私の予想通り自由な行動が繰り広げられた。ある者はPKを楽しみ、またある者は目当ての作家さんとの会話を楽しむ。一応余興でPTvPTを案内してみたが内容の不備が多く使用者はいなかったが(苦笑)。まぁ、こういう場ではかえってルールは邪魔になると予想していたのでそれはそれで悪くはない。

 かなり流れの早い雰囲気の中目当ての方々を探す。BloodyMaryさん、Sizzさん、あずみさん。かろうじてこのお三方のSSを撮ることができた。みんな戦乙女であることは内緒(笑)

 折角皆が集まったのだから集合SSなどをと思い大声を張り上げ皆に呼びかける。そして皆が集まり口々にまた大声を張り上げる。愛すべきこのクロノスを称える其の言葉を・・・・・・。

 そんな喧騒の中、一つの小さな風のささやきが私に届く。ともすれば聞き流してしまうようなその小さなささやき。だが私にしっかりと届く。ある親しい知人の愛すべきお弟子さんからのささやきであった。
 「一度お手合わせ願います。」
 私は喧騒の合間を縫って彼女を連れ出す。彼女の師匠から聞かされていたある事実を胸に。

 私は同レベルはおろか、下のレベルであっても弓使いの戦乙女に勝つことは少ない。しかし彼女のその姿はいつもより儚げだ。理由の予測はつく。しかし分かっていても私は全力を尽くした。結果私の足元に倒れる彼女。
 「私、今日で最後なんです」
 「聞いてましたよ」
 「あ、師匠から(^^;」
 「だからもうアヴァロンとか装備してないんですよ」
 やはりそうだった。しかし私は全力を尽くしたことに間違いはないと信じている。
 この後の会話は余人に語るものではない。ただ私が彼女に伝えた言葉だけ記す。
 「いつかどこかで」

 戦乙女のFLL。あねさんの最愛の弟子の一人。
 あねさんの弟子になったときのこと。
 あねさんから紹介されたときのこと。

 また再び帰ってきたときのこと。
 あねさんのギルドに所属され、嬉しそうな顔を見せていたときのこと。
 私が以前の身体を失い再成長している時、高品質の鎧を譲って頂けたときのこと。
 あねさんからこの世界を去ることを聞かされたとき笑って見送るのが最善だと話したときのこと。
 そして昨夜の彼女の言葉・・・・・・。






 遥か昔の別世界にこんな歌がある。

 「さよならは別れの言葉じゃなくて、再び会うまでの遠い約束」

 だから私はこの世界を去る全ての人に言える。

 さよならと・・・・・・。





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最終更新日  2003年10月26日 22時17分06秒


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