途中でレナのユーロヴィジョンソングコンテスト優勝の
ニュースで中断してしまったが、糖尿宣言を受けてから
早2ヶ月(こちらの日記参照)。
当時は驚いたが、それまでの体調不良を思えば納得。
単なる年齢の問題ではなく(更年期?と思ってた)
原因が「糖尿病」とわかった時、正直納得した。
さぁ、戦う相手がはっきりした。
3週間後の血糖値再検査までに、正常値に戻そう!
何だかわからないけれど、とにかくそう決意した。
1)体重管理+食事療法
まず、最初に実行に移したのは減量。
なんでも、3ヶ月かけて現体重の5%を減らすだけでも
正常値に戻ることもあるとか…
とにかく体の負担を減らすことだ!と減量に取り組むことに。
Suhは甘いものは食べないが、なんと言っても
大のご飯好き。Suhの作るおむすびの大きさは格別で
だいたい1個1合くらいである。
「ご飯のおかずはご飯」という冗談があるが、そのまま。
だから、最初に実行したのは、お夕飯の時に
ご飯を抜くこと。
まだドイツで学生していた頃、論文を書く時間を捻出するため
お夕飯にりんごとにんじんをかじりながら勉強を
していた時があった。当時、3ヶ月で7キロ減った実績がある。
お昼ごはんは学食で一皿盛り放題のパスタと食後に
ケーキを食べていたにもかかわらずである。
そのうち、インターネットで、ダイエット方法として
炭水化物を抜く若しくは減らす方法があることがわかった。
そして、このダイエット方法が、実は糖尿病を
劇的に改善させる方法として、実際に治療方法として
実戦している日本のお医者さんがいることがわかった
(ご本人も糖尿病である)。
アマゾンで検索すると…
あった!
江部康二「主食を抜けば糖尿病は良くなる!」
いわゆる糖質制限食である。
詳細はまた別に書くことにするが、簡単に言うと
主食を抜くだけである。あとは何を食べてもいい。
実は血糖値を上げるのは炭水化物。
だから、この炭水化物を制限する方法である。
すぐにこの本を日本から取り寄せて読んだ。
本能的にはじめたSuhのダイエット法とよく似ていることと
それがどのように糖尿病改善に役立つのかを読んで
納得した。
確かに今までカロリー計算をしていて、主食のカロリーの
高さにめまいがして、背筋がゾクッときた。
夕食の主食だけを抜く プチ糖質制限食
朝と夕食の主食を抜く スタンダード糖質制限食
3食全ての主食を抜く スーパー糖質制限
どっちみち、主治医の生活指導は8月である。
それまでは何をしようと自分の責任。
最初はお夕飯だけ抜くだけだったが、再検査が3日後に
迫った時から、朝ごはんも主食抜きのスタンダードに変えた。
出勤途中に買ってほおばるパンのカロリーの高さに
ほとほと嫌気が差したからだった。
その代わり、通常のパンより炭水化物80%カットの
パンのレシピをネットで入手し、自分で焼いて
それを食べるようになった。
この時点で体重4キロ減。
糖尿宣言から3週間後の再検査では、
空腹時111mg/dl (正常110未満、境界型126未満、糖尿病126以上)
朝食後2時間 114(正常型140未満、境界型200未満、糖尿病200以上)
昼食後2時間 115(正常型140未満、境界型200未満、糖尿病200以上)
空腹時がやや高いが、食後は合格点である。
これで、この糖質制限食の効果に確信がもてた。
主治医も、首をかしげていたが、
「じゃ、また8月に…」ということになった。
やったー!!!
もしかしたらやっぱり誤診ではないか…と思ったりしたが
後日、試しに食べたカレーで血糖値が沸騰してしまった
「カレーショック」事件で、やっぱり自分は糖尿病であることを
はかなくも確認することに。
これをきっかけに、3食とも酒食を抜くスーパー糖質制限食に。
自分の体を知るために、今では血糖値測定値を購入し、
週末を中心に、何を食べた時にどのくらい血糖値があがるかを測定して、
あれこれと、いろいろと試している。
「趣味は?」と聞かれたら、今なら迷わず
「血糖値を測ることかな…」とサラリと答えてしまいそうである。
マイ血糖測定器も2つ持っている。
予防接種を受けなければならないくらいなら
いっそう屋上から飛び降りたほうが…と思い悩んだ小学校時代。
注射の針が何よりも怖いSuhが、自分で自分の指先に
針を刺して採血する血糖値測定ができるようになるまでには
いろいろな迷いがあったが、これはまた後日にアップする。
2)運動
糖尿の人は運動をすることが大切である。
ウォーキングでいいらしい。
自宅と地元の駅、会社と最寄利の地下鉄の駅は
それぞれ徒歩10分の距離である。
今まではバスを使っていたが、歩くことにした。
日本でいう4階にあるオフィスまでも階段を使うことにした。
ミュンヘンの地下鉄と地上間も階段。百歩譲ってエスカレータの時も
立ち止まっていないで歩いて上っていくことに。
そして、今まで帰宅すると、そのままベットで横になってしまうほど
体が疲れていたが、意を決して歩くことにした。
今の団地に住んで早8年。
平日は職場との往復。
週末は家事に追われて、散歩するゆとりもなかった。
どんなお店があるのか、どんな散歩コースがあるのかも。
早朝出勤、深夜帰宅だったため、実はご近所と
会うこともほとんどないままだった。
それが、ウォーキングを始めてから、ご近所さんから
「君はいつも走っているね」と声をかけられるようになった。
ウォーキングとはいえ、Suhは真剣である。
よそ見をせずに必死で歩く姿をみて「何のスポーツをしているの?」と
聞かれることもある(苦笑)。
ウォーキングするようになってから、街の表情の微妙な違いが
肌で感じられるようになった。
これも後日アップする。
そして、
行ったり行かなかったりしていたジムにも、
(残念ながらまだ)週1だが、定期的に通うようになった。
思ったより体重の落ち方が早いので、筋力トレーニングを
しっかりしておこうと思ったからである。
***
食事も、主食がない分だけおかずをしっかり作らないといけない。
パンを焼いたり、2食分(朝食+昼食)のお弁当作りもある。
本当は歩く時間も惜しいほど(苦笑)
なかなか忙しい毎日である。
でも、何も考えずに仕事ばかりしていた頃に比べると
忙しいながらも、健康と向き合っていろいろ考える機会を
得たことに、今は感謝している。
糖尿病とは、一生のお付き合いになるらしい。
どうせ長いお付き合いなら、楽しく明るく
前向きに取り組んでいきたい。
***
「糖尿宣言」から今日でちょうど8週間。
体重が10kg軽くなり、
血糖値も空腹時が改善されて(糖質制限を守っている限り)、
余裕で正常値範囲内である。
血糖値は正常値に戻っても、糖尿病に気づかずに苦しんでいた時の
後遺症ははっきりと残っている。
目はまだかすんだままだし、肌のひどい乾燥に気持ちまで
落ち込んで、笑うことすら苦痛な時期もあった。
(これも後日アップ予定)。
***
「普段着のドイツ」
今までどおりドイツの日常生活と、これからは時折
糖尿ライフ情報・経過報告が織り込まれていくことになると思う。
長い人生。
「糖尿、でも健康!」
をモットーに、これからも続けていきますので
どうぞよろしくお願いいたします。
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