スキルス胃癌 サポート

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父、他界



この頃、肺炎も起こしていた。
母が泊り込みで、主人と私が家に帰っていた時に電話が入る。
「様態が急変したから、すぐに病院に来て」と。

病室に入ると、父が酸素マスクをしていた。
主治医が
「明日の昼頃までだと思います」
と、そっと私達に告げた。

この時は何故、明日の昼頃までなのか?わからなかったけど、心拍数が恐ろしい数字になっていたのだ。
常にマラソンをしている状態で、もう、このままでは心臓が持たない・・・

母と主人、私が徹夜で付き添う。
酸素マスクをあてがう私の手をふり払い、父は
「もう、いい・・・」と言った。
私が聞いた、父の最期の言葉だ。


その翌日の昼、父は息を引き取った。
2002年9月6日・・・この日はS病院の開院の日だった。


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