-鈴白の自由詩-

ブラックアウト








飛び交う記憶と黒い雲 砂漠に弾けて消える
光るプラズマTV 来たる未来の映像

真魚板の鯉はその先を思い浮かべて消える
光るプラズマTV 来たる未来の映像
降り止まぬ雨は軒先で孤独に合わせて跳ねる
ボタンひとつで転送 来たる未来を想像する

掻き消してしまわないように二つの黒い目が夜に輝いても
冬の雪原に茹だる炎天下 鈍る皮膚感覚 僕を忘れないでよ


今 灯火が此処で静かに消えるから君が確かめて
ただ 立ち尽くす僕の弱さと青さが日々を駆け抜ける


321 情報が錯綜 真実を知らない
現状と幻想の誕生 明日とその足音
321 感情の暴走 現実は逃げたい
映像と妄想の混同 掃いて捨てる物

今を掻き消してしまわないように君のか細い手が弱く羽ばたいても
冬の雪原に茹だる炎天下 鈍る皮膚感覚 僕を忘れないでよ

開く距離 溶ける世界
終わりと始まりを流した涙で
滲む青 弱い痛み


今 灯火が此処で静かに消えるから君が確かめて
ただ 立ち尽くす僕の弱さと青さが日々を駆け抜ける

そうさ何度も







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