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うちのアビ*みゅうとまろめ*
まろめの入院
11月16日
まろめがおなかを下すことか続いたので、夫が病院に連れて行ったら、そのまま入院することになってしまいました。腸壁が炎症を起こしていて、食事の度に消化が負担になってしまっているとのことです。原因はよくわかりません。数日入院して、検査と、皮下点滴で吸収できない栄養を与えつつ、さらに投薬などで症状の改善を図ることになりました。まろめの軟便は慢性化していたので、そういう体質なのだと思っていましたが、随分おなかが痛かったのではないかと先生に言われ、ショックでした。毎日元気に遊んでいるように見えましたが、言われてみれば最近うずくまっている事が多かった気もします。まろめが良くなるなら徹底的に調べて、治して頂きたいと思いました。
その前の晩のことですが、まろめは寝ているわたしの布団にもぐり込んできました。躰を撫でていると、私の腕のなかで長い間クルクルと私の頬をつついていました。そしてその夜は、みゅうが朝ゴハンを催促しに来る早朝まで、まろめは移動することなくずっと私の傍らで寝ていたのです。こんなに長い間一緒に寝ていたのは初めてのことで、その時、まろめは入院を予感していたのかも知れないと思い、とても切ない気持ちになりました。
11月18日
みゅうが1匹で留守番しているので、出来るだけ早く帰ってやりたい気持ちが強いにもかかわらず 、そんな時に限って夫と私は共に徹夜仕事です。朝6時に帰宅しドアを開けると、みゅうが大きな声で「みゃ~」と出迎えました。やはりまろめの不在がさみしいのか、落ち着きのないみゅうは、聞いたことのない様な声のトーンで、ずっとまろめを呼んでいるかのようでした。
11月19日
仮眠を取ったあと、みゅうを連れて、病院へまろめを見舞いに行きました。まろめはわたしの心配とは裏腹に、なんだか拍子抜けしてしまうほど元気そうで、クルクルと先生に甘えています。まろめはキャリーバッグに入っているみゅうを見つけて、先生の腕からバッグの中に飛び込んできました。みゅうと鼻で挨拶して、しっぽをピンとたて、今度は私に鼻をすり付ける、いつものまろめです。皮下点滴で、おなかのあたりがぷよぷよしていますが、元気なオーラをたくさん放っていたので、わたしは安堵すると同時に気が抜けて、急に徹夜のツケが襲ってきたのか、眠たくなってしまいました。血液検査の結果は良好でした。ウイルス性の病気ではないこと、その他の考えられる心配な病片は見つからず、一安心です。ただし、投薬しているにもかかわらず、便の状態は柔らかいままらしく、今度はバリウムを用いて胃や腸の状態をレントゲンで診てゆく事になりました。
11月22日
徹夜などの激務が続いて私たち夫婦はヘトヘトでした。2日間まろめに会いに行くことも出来ず、でも、最後に見たまろめの元気な姿を思い出して、再会を楽しみにしていました。
ところが、病院を訪れてみると、まろめのバリウムの動きを追ったレントゲン写真を見せられたり、既に電話で聞いていた、今後の治療方針を説明されるばかりで、なかなかまろめに会わせてもらえません。すると話の最後の方で、やっと、まろめは院内で風邪をこじらせたと告白されました。また、その風邪のために何でもなかった肝臓まで弱って、とても危険な状態に陥っているというのです。その後、まろめのいる部屋に案内され、ひどく衰弱しているまろめと対面しました。体が熱っぽく目はうつろ、げっそりとして毛艶はなく、呼吸器をやられて息も絶え絶え。つい数日前の溌剌としたまろめとは別猫のようになっていました。まろめはわたしの顔を見て、こけた顔を少しだけ起こし、かすれた声で「にゃ」と鳴きました。レントゲン検査の結果からは、十二指腸から小腸の消化活動がうまくいっていないことが判りましたが、そんなことより、入院して元気になるどころか、別の要因で死の淵をさまよっているまろめ。そして先生は小声で「数日が山場かもしれません」と仰るのです。あまりのことに言葉を失ってしまいました。 風邪を引いたのは、慣れない環境・入院や、私たちやみゅうに会えない寂しさのストレスなのか、度重なる検査やレントゲンのストレス、病院の管理か、またはそれらすべてか。でも今そんな原因を探ったところで、まろめはよくなりません。甘えん坊で、ひとりぼっちが大嫌いで、おもちゃで遊ぶことが大好きな、私のかわいいやんちゃぼうず。どんなことをしてもまろめを助けたい。入院前夜の出来事を思い出して、様々な感情がごちゃ混ぜになりました。でも、泣くより怒るより、とにかく今はまろめを治すことを考えて最善を尽くすより他ありません。
11月23・24日
それからは、どんなに忙しくても、必ず毎日、仕事の合間に病院までまろめの様子を見に行く事しました。病院を信用していない訳ではありませんでしたが(いままで、ウチの猫たちはこちらの先生に、本当に良くお世話になっているのです)、わたしが行かないと、まろめはゴハンを食べなくなっていました。会って時間をかけて撫でてやると、もう最大級の愛情表現でクルクル甘え、静脈点滴の針が刺さった前足で、わたしの喉元をフミフミして、かと思うと急にコテンと転がってわたしの指をじゃれたり、急にゴハンに興味を示して食べ始めたりトイレをしたり、それまでしょんぼりしていたのがウソのように、とてもアクティブで前向きになるのです。先生もまろめの態度の変化に驚いて、私に、頻繁に見舞いに来るよう薦めました。でも、できれば泊まり込みでいつまでもまろめの側についていたくても、そうもいきません。数時間ののち別れを告げて帰ろうとすると、いつもまろめは両前足でわたしの手を捉え、軽く爪を立てて引き留めました。毎度、この瞬間が一番辛かったです。
11月25日
抗生物質の適合検査の結果が出て、まろめは最適な抗生剤の治療を受けることが出来るようになりました。そのおかげなのか、わたしが頻繁に面会へ通った(時間が許せば午前と午後2時間くらいずつ)成果なのか、まろめは前日くらいから劇的に回復し始めました。この日の病院は休診日でしたが、担当医が休日を返上してまろめの治療に当たり、そしてこの日の夜から、夜間だけの帰宅が許される事となりました。夜、迎えに行って、朝、病院へ送って行く。もしかしたらこの送り迎えが更にストレスとなってしまうかもしれない懸念はありましたが、幸い、そういったことを差し引いても、どうやら家に帰ってリラックス出来ることのほうがそれを上回る程よかったようで、まろめは着実に回復の道をたどっているようでした。久しぶりに帰ってきたまろめは、みゅうと軽く挨拶をかわして、リビングをうろうろした後、ホットカーペットの自分の定位置へ行って横になりました。副鼻腔炎を起こしているのでくしゃみがひどく(時には鼻血を伴う)、みゅうへ風邪の感染が心配でしたが、どちらもケージに入れておくことがストレスになってしまう性格なので、放しておく代わりにできるだけ2匹を監視し、近づけないよう配慮しました。12月9日現在、みゅうに感染はしていないようです。休日に重なって監視が始終できた事と、このところのみゅうは成長も安定期に入り、大変に元気で、パーフェクトな健康状態なのが幸いしたのだと思います。
11月29日
午前中病院へ連れて行き、診察をうけると、もう点滴の必要はないということで、やっと完全に退院出来ることになりました。
病院へ行っても点滴をされないことが、まろめにとって大きな安堵となっているようでした。ホットカーペットの上で体を大きく伸ばし、帰宅した当初より、寝姿がだんだん大胆になってきました。まだ2階に上がってくるほどの元気はないし、たまにくしゃみもしていますが、少しだけおもちゃをからかったり、なによりゴハンを催促するようになって、食べ切る時間も速くなりました。でも、今の状態では入院前の振り出しに戻っただけ、いやそれよりも悪い状態で、問題の腸。これほど治療しているにもかかわらず、便は一向に緩いままです。時間のかかっているアレルギー検査の結果が待たれるところです。
11月30日・12月1日
アレルギー検査の結果が出て、まろめは、牛肉、豚肉、小麦、乳製品、オリーブ、にんじんなどがアレルゲンであることが判りました。食べ物以外にも複数あって(ハウスダスト、たばこの煙など)、今後はそういった物をできるだけ避けて生活しなければなりませんが、まだ腸が悪くなった原因がアレルギーのせいだと決まったわけではありません。というのも、これまで食べていたウォルサム社の消化器サポートにも、ヒルズ社のw/dにも、まろめのアレルゲンとなる食物は何も使用されていないはずなのです。様々な検査を行っても、まろめの腸の炎症は依然として原因不明のまま。消化酵素、抗生物質、腸壁を守る薬を飲ませて、それでもおなかが緩いままというのは、一体なんなのだろう・・・。先生と顔を見合わせると、ひょっとするとフードの保存料などが引っかかっているのかもしれないので、保存料を全く使わない食事、すなわち手作りの食事を、しばらく与えて様子を見てはどうか、と言われました。もしこれでも改善されない場合には、もう残された道は大学病院などでの内視鏡検査しかありません。とりあえずその晩は、それまでのウォルサム・消化器サポートを引っ込めて、鶏肉をゆでてごはんと混ぜてあげてみました。美味しそうによく食べてくれましたが、与えてから初めての便はやはり同じように緩かったです。これは前回の餌の名残かも知れないので、次回の便を見て判断しなければなりません。ところで、私も主人も、仕事の帰りがしばしば深夜まで及ぶことがあり、これまで留守中は電話で遠隔操作の可能な、一定量が出せるフードストッカーを利用していましたが、このストッカーはウエットフードを入れることが出来ないのです。そこで、タイマーで器の蓋が開くしくみの、フード供給器を2つ購入しました。(2つ買った理由は、それぞれを遠く離して置いて、風邪を移さないためです。)朝、セットしていけば、希望する時間に蓋が開いて、猫がご飯を食べることが出来ます。冬場で良かったです。フードが痛みませんから。本当は、みゅうには今まで通りのドライフードを与えたい所なのですが、我が家は仕切の無い家で、どちらかを一定の場所に閉じこめておくことが出来ないので、みゅうにも同じ餌をたべてもらうより仕方がありません。こんな時くらい仕事などやめて、まろめとみゅうの側に付いていたいのですが・・・仕方がありません。
12月2日
私の仕事は相変わらず忙しく、夫に無理を言って早く帰宅するようにしてもらい、まろめの食後の投薬を頼みましたが、慣れないせいか、すぐに電話で、どうにも飲ませられないと泣きを入れてきました。
みゅうもまろめも、小さな頃から病気がちで病院の大常連。わたしの薬の飲ませ方も堂に入ったものです。深夜に帰宅すると、暖まった部屋の中で、夫の足下を元気に走り回るみゅうとまろめがいる。それを見て、溜まった疲れがどこかへ飛んで行くような気がしました。わたしは夫に代わって、少量の鶏肉と共に4種類の薬をあっという間に飲ませることができましたよエッヘン。
まろめは日に日に元気で、食欲も旺盛になってきました。でもこの日、よく食べているにもかかわらず、まろめはウンチをしませんでした。
12月3日
朝、出勤前にまろめを連れて病院へ行きました。この日、便を持参しなければならなかったのですが、昨日、今朝と、いくら待ってもまろめはウンチをしてくれません。入院前までは、食事の回数分だけ便をして、しかもいつも便意は食後すぐに襲ってくるようでした。今思えば腸が消化活動を行っていない証拠です。食事も中断してトイレへ駆け込んでいたまろめでしたから、これだけの長い間、便が腸の中で停滞できているというのは、ひょっとすると良い兆候かも知れません。しかし便がないことには腸の状態を判断することが出来ないので、病院では薬だけを貰って帰りました。
12月4日
3日の夜、まろめはやっと便をしました。2日でなかったにも関わらず、ピーナッツバター程の固さの便を人間の小指大くらいです。色は煉瓦色。大分固くなってきて、コンパクトになってきているのは栄養の吸収が良くなっている証でしょうか。それを持って、朝、病院へ行ったら担当医が休み。便だけを預けてスゴスゴ帰ってきました。この便は良いのか悪いのか。先生の判断によっては、今度は全身麻酔を必要とする、内視鏡検査になってしまいます。まろめの負担を考えても、今はそうしたくありません。入院が猫にとってどれほどのストレスかということは、もうイヤというほど解りましたから、良い便と判断されるよう、祈るばかりです。
12月5日
夕方、先生から、昨日の便をみてくださったという電話を頂きましたが、冷蔵庫で保存してあったため固くなっており、やはり新しい物でないと判断しにくいとのこと。昨夜の晩も、まろめは同じような便をしたのですが、タイミングが少々遅く、病院の診療時間には間に合わないのと、月曜は仕事の関係で病院へ行けそうもないので、薬が無くなる火曜までこのまま様子を見ることにしました。
まろめは、見た感じは本当に元気になってきました。毛艶が滑らかになって、よく遊び、ごはんもおかわりを催促するようになりました(させませんが)。2階へ遊びに上がってきては、おもちゃでホッケーをしたり、ベッドでごろごろしている私をみつけて寄ってきては首のところをクルクルのどを鳴らしながら前足ふみふみ甘えます。昔から甘えん坊ではありましたが、入院以来、甘え方が一方的ではなくなってきたような気がします。空気を読むようになったというか、こちらとコミュニケーションを図ろうという気遣いが感じられるというか。まろめも成長したのでしょうか。それはさておき、早く薬なしでもこのような元気なまろめになって欲しいです。
12月7日
6日、私たちが仕事から帰宅したのは朝の3時でした。ねこの晩ご飯は大体19~20時に設定していますが、その時間に帰って来れることはほとんどありません。本来薬は食事と同時に飲ませなければならないのですが、仕方がないのでセットしておく夜ゴハンの量を少な目にして、残りをわたしたちが帰ってきてからあげる事にしています。昨日も、帰ってきてから少量の鶏肉を食べさせて、薬を飲ませました。そしてしばらく2匹をあやしてから朝方床に就いたのですが、あっという間に7時になって、夫はおなかを空かせた大食漢のみゅうに起こされてしまいました(笑)。この日、結局まろめは便をしませんでしたが、7日の朝にはどうしても病院へ持っていきたかったのに、仕方がないとあきらめていたところ、朝、病院へ連れてゆく間際にしました!新鮮な便を先生に診てもらって、軟らかいものの、腸が脂肪分をきちんと消化していることが確認されました。とても良い感じです。薬は今のと同じ物を5日分処方されました。この調子!
12月8日
7日から8日にかけては徹夜仕事でした。朝、帰ってきたのは朝10時半でしたので、夜の分の薬をあげることが出来ませんでした。いつも、朝は6時~7時にゴハンをあげるので、この時はとてもおなかを空かせているはずですが、元気に出迎えに来て、2匹は遊びモードで走り回っていたのでホッとしました。猫砂の中にはまろめの便がありました。チョコレート色で、昨日と同じようなピーナツバターくらいの固さ。量は人差し指2本分くらいと、少し多めでした。なかなかコロッとしたウンチにはなりません。でも、バリウムを飲んで確認したレントゲン写真では、まろめの腸の炎症は深刻だったので、そんなに早く良くならない事は解っています。長い目で見て治療してゆかなければならないでしょう。手作りごはんの日々は続きます。
12月9日
この日、まろめは便をしていません。ところで、今度はみゅうが少量の血の付いた便をしました。随分長く煩っていて、やっとの事で完治した血便でした。まろめにあわせて消化器サポートをやめているせいでしょうか。大きなため息が出ます。この夜は早めに帰宅して、まろめとみゅうのごはんを分けて与えました。
12月11日
今朝、朝食の前にまろめは便をしました。同じようにチョコレート色、ピーナツバター状、臭いは弱く、小指1.5本分。
12月13日
昨日は一日便をしませんでした。きのうは夕飯にたらを煮てあげてみましたが、猫たちの評判はイマイチ。猫に味覚はあるのでしょうか。甘さは知覚しないそうですが、旨味はどうなのでしょう。鶏肉のように旨味が強いモノが好きだという気がします。鱈は鶏と比べて旨味がたりないからなあ。13日の朝も、便はまだでません。
12月14日
昨日、帰ってみると猫砂の中にまろめの便がありました。小指2本文くらいで、状態はいつもと同じ。良い便をしてくれるようになるのは一体何時のことでしょう。日曜日に処方された薬は1つ減って3種類になりました。風邪が治ったので抗生物質のみがなくなっただけであとは前と同じです。薬を飲んでいるのにこの便。。。帰りが夜中になったので、少しだけ鱈の煮たのを食べさせてから投薬。随分元気のように見えます。
その夜中、ゴミ出ししようと玄関をあけたらメットくんが正面に佇んでいて、それをみつけて興奮したまろめがメットを追って飛び出してしまいました。夜中の3時にまろめを呼びながら近所を探索。とても寒く、まろめがまた風邪をぶりかえしたら、いやそれよりいなくなってしまったらという恐怖と不安で生きた心地がしませんでした。もう徹夜覚悟で探すことを決心した頃、どこからか鳴き声が。声の方向をたどってゆくと、二軒先のアパートの植え込みから顔だけちょこんと出している見たような猫が。私の顔見て『にゃ~』となさけない声。おいで、と言っても身動き一つしません。首元をつかんでコートの中にくるむように抱いたら少しふるえてます。連れ帰ると何事?って顔したみゅうが、外の匂いを付けたまろめにまとわりつき、興奮したのかにゃーにゃー鳴いて、しばらく二匹はばたばた走り回って遊びました。猫ってヤツぁ・・・。なにはともあれ良かった良かった(大泣)。今後は気を付けないと。どっと疲れました・・・。
~12月24日
これまでに細かな変化はあってもなかなか理想的なウンチにはならず。でもこのクリスマスイブ。コロッと締まった黒いステキなウンチが猫砂の中に。形状からしてまろめの物で、もううれしくてうれしくて小躍りして喜びました。猫のウンチ一つでこんなにうれしいなんて・・・。
3月7日
12月24日のステキなウンチから、一切の投薬をやめても、手作りゴハンをあげている限りはウンチの状態は安定していました。鶏肉か鱈。鱈もあげ続けると慣れるようでよく食べるようになりました。てもこれだけではやはり栄養の偏りが心配で、年明けからは獣医と相談しながらドライフードへの移行を少しずつ始めてみることになりました。アレルギー検査報告書のリストから、中でも病院で扱う処方食から選んでいるにも関わらず、どれを試してもすぐお腹が緩くなってしまうまろめ。1度緩くなると、次のドライフードを試すまでに手作りご飯や投薬でお腹を整えなくてはなりませんから、なかなか時間がかかりました。プリスクリプションもウォルサムも全滅で、もうドライフードはあきらめるほか無いと思っていた矢先、なんのことはない普通に市販されているユーカヌバのチキンアンドライスが大当たりだったのです!固く締まった良いウンチが出ました。病気以来、ドライフードでこんなに良い状態は初めてです。3月8日現在、手作りゴハンの時より便の量が多くなりましたが、処方食でないユーカヌバで何の問題もありません。おそらく、たいていのドライフードに混入されている何かがまろめには合わず、またそれがこのユーカヌバには使用されていないのだと思います。
*入院させて思ったこと*
まろめの病院の入院施設は、3畳くらいのスペースに、よくあるペットショップの陳列ショ-ウインドウのような、上・中・下段と壁一面に埋め込まれたケージでした。 1頭に対し、段ボール1個分くらいのスペースが与えられ、そこで適切な処置と、食事とトイレが与えられていました。室温管理も、空気清浄も、掃除もきちんとされていて清潔です。
まろめの上段には猫ちゃんがいて、両隣には小型のワンちゃん、下段には少し大きめのワンちゃんがいました。みんな大人しくしていますが、具合が悪く、愛する飼い主と離れているのですから、暗い雰囲気が部屋中を支配してしまうのは仕方のないことです。たまに感受性が強く鳴き続けるワンちゃんがいて、それは他の子にとても悪い影響を及ぼしていました。種は違っても、鳴いている子の気持ちが他の子達に伝染するのです。入院している子は皆とても不安そうです。 なかには1ヵ月以上も入院して、一度も飼い主が面会にこないというワンちゃんがいましたが、彼は殊に哀しい眼をしていました。
病院には先生も看護のスタッフも複数いて動物たちをかわいがりますが、それぞれの子を頻繁にかまっているヒマなどありません。施術とトイレ・餌、ワンちゃんなら朝晩の散歩以外、基本的に放っておかれています。それに、夜になれば病院は無人になります。人件費を考えれば仕方のないことですが・・・。
しかし、私が入院で問題だと思ったのは、病院での処遇というより、要はそのペットのメンタルの問題です。 まろめではっきり解ったことですが、動物も人間と同様、病気には精神的な部分が思っている以上に深く関わっています。入院、知らない場所へ預けられると、状況が把握できない動物は人間以上にストレスを強く受けるはずです。仕事や、遠方であるなど様々な事情があっても、飼い主がそれらを乗り越えて見舞に行ってあげないと、その子はもしかしたら飼い主に棄てられたと思うかも知れません。飼い主が顔を見せてペットを安堵させてやるべきだと思いました。それから、出来る限り治療は通院で、入院は本当に最終手段だと強く強く感じました。たとえば朝晩の点滴が必要なら、手間でも何とかして朝晩連れて行き、必ず家へ連れ帰る。それが、今回まろめの入院で学んだ回復への近道です。
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