ボヤルチコフのくるみ

レニングラード(サンクトペテルブルグ)国立バレエ
 くるみ割り人形

 ニコライ・ボヤルチコフ
 (レニングラード(サンクトペテルブルグ)国立バレエ芸術監督)
 改訂台本・改訂振付

 2003年12月21日 東京国際フォーラムA

 指揮:アンドレイ・アニハーノフ
 演奏:レニングラード国立歌劇場管弦楽団
 出演:オクサーナ・クチュルク(マーシャ)
    ロマン・ミハリョフ(王子)



 東京国際フォーラム ホールAはかなりだだっ広く、バレエ鑑賞に向いているとはいい難い会場。双眼鏡で見ても遠すぎてピントが合わないぐらい遠い。
 せっかくのアニハーノフ指揮の生オケの演奏も遠くて音も遠い… ロックコンサートでもやっててほしい。

 第1幕。街角。ドロッセルマイヤー(マラト・シェミウノフ)がやってくる。このドロッセルマイヤーはよく踊る。黒子みたいな人に支えられてジャンプしたり。
 マーシャの屋敷。バール版だとドロッセルマイヤーの登場シーンの不思議な音楽、クリスマスツリーの点滅?になっていた。
 クララでなく主人公の娘はマーシャ(クチュルク)。クチュルクはすごい美女。グラン・ジュテはあしが180度で美しいです。
 ドロッセルマイヤーが子ども達に人形劇を見せるシーンは、ひたすらドロッセルマイヤーは踊っていた。ピエロとコロンビーナ(人形)を取り出す。ショッキングピンクの上着を着たくるみ割り人形(デニス・トルマチョフ)も。ピエロとコロンビーナが踊り、普通だとアラビアだかインドだかの人形が踊る音楽、これはくるみ割り人形のソロになっていた。これはスピーディーで迫力のある音楽。
 ヌレエフ版、ロイヤル版では人形をもらってうれしいクララのソロの踊りが、人間のくるみ割り人形とドロッセルマイヤーとの踊り。
 真夜中にねずみが現われ、くるみ割り人形は戦いにいったん勝利する。そこで白い王子(ミハリョフ)が現われくるみ割り人形と入れ替わる。 
 ミハリョフはオーランド・ブルームにそっくりの可愛いハンサム君です。踊りも良かったです。二人の出会いのパドドゥが終わるとすぐ元の赤いくるみ割り人形と入れ替わってしまう。雪の国の群舞は美しい。

 第2幕。ロイヤル版などでは馬車に乗ってお伽の国へ行く部分はおもちゃたちの踊り。そこはマーシャの家の屋根裏部屋でいろんな国の人形達がねずみに捕らわれている。(でも屋根裏部屋とわかるようなセットは一切ない)ピーター・ライト版だとプトロフがえんえんマイムで身の上話をするシーン、ねずみと再度くるみ割り人形が戦うシーンになっている。戦いに勝利し、マーシャがくるみ割り人形にキスするとまた白い王子が現われる。
 解放された各国の人形達の踊り。スペイン、アラビア、中国、トレパーク、パストラル。
 そして花のワルツ。群舞プラス4組のペアのダンス、その中にステパノワがいた。
 マーシャと王子のパドドゥ。さきほどのペア4人の男性の方が、眠りの森の美女のようにマーシャをサポートする。4人でリフトしまくり。おかげで王子様は疲れずにすみます。体力温存できます。こりゃ考えたなあ。
 ミハリョフのソロはよかったです。さすがに最初のザンレール、ダブルはなく、ザンレール、ピルエットのコンビネーションだった。ちなみにヌレエフもザンレールダブルはなかった。イレールは偉いよ。そして金平糖。キレがないなあ。コーダ。全員のダンス。
 最後はマーシャと王子が舞台奥に消え、クリスマスツリーの中に隠れる。ドロッセルマイヤーとくるみ割り人形が元のマーシャの家のクリスマスツリーの前でお辞儀する。幕。

 カーテンコールはアニハーノフさんもあいさつしました。再度のカーテンコール、サービスでグラン・ジュテして主役ふたりとも出てきたり。







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