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2008年07月20日
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カテゴリ: 思う事


しかし、この成長の裏で大きな歪が生じ、それが元で国内が混乱するというのが、当時私が思っていたシナリオだったが、これは現在でも変わる事はない。

ここ最近、今年3月に発生したチベット暴動と弾圧事件についての報道は、ほとんどなくなった気がする。その後発生した四川大地震の影響もあるのだろうが、あまりにも以前とギャップが激しい。更に言えば新疆ウイグル自治区での暴動の件など、ほとんど報道される事すらなかった。
しかし、着実に中国共産党政権に対する不満が蓄積している事は間違いないだろう。

現在、中国の経済成長は減速したとはいえ、年10%を超えている。この結果、都市部と地方との格差は広がり続けている。最近までは、一部の外資系企業が賃金の高くなった都市部を避けて、工場を地方に移す動きもあり、企業が進出した一部地域では、その恩恵を受ける事も出来たが、最近は中国国内の規制や人件費の高騰、更には貧弱なエネルギー事情や工業用水の不足などから、進出する国を変更する動きも多くなった上、既に進出していた工場も撤退する動きも増えている。今や進出先は東南アジアや中東に移りつつある。
そうなると中国国内での雇用も減少し、今ですら高止まりしつつある失業率を更に押し上げる事につながるだろう。そうなれば、今はまだ少ない都市部での暴動も発生する可能性が高くなると予想している。

今でも中国脅威論を唱える人や書籍がある。確かに『現在の規模、状態』の中国が相手であるならばそれも理解できるし、やはり潜在的な購買力も魅力だ。
しかし、個人的にはそれほど遠くない時期に、あの国で内紛が起こる気がしている。そして混乱が収束した後に、最終的には4~5ヶ国に分裂するのではないかと思っている。そもそも、文化も宗教も価値観も、更に民族も違う多くの人たちが、ひとつの価値観、法律で制御できる訳がないだろう。
これまでは1党独裁の恐怖政治を執ってきたから今があるだけで、元々の結束力は非常に脆いものだと思っている。

アナリストや経済学者、企業経営者も含め、今の状態が続かなかった場合を想定して、その場合の対策を作っているのだろうか?

オリンピックが近づくにつれ、政府機関や公安に対する住民の暴動が増えてきている。国民の我慢も限界が近いのかもしれない。13億とも16億とも言われている中国の人口の内、政府側の共産党員は9000万程度だと言われており、そもそも少数派なのだ。
報道などで映し出される『愛国』を叫ぶ若者達も、都市部で豊かな生活を享受できる一部の人達であり、実際は少数派だ。
私の想像する対立の構図は最初、地方対都市部から始まるだろうと考えている。武力による鎮圧が、当然の様に行われるだろうが、天安門事件の時とは違い、同時多発的に各地で反政府運動が発生する気がしている。軍隊も一枚岩ではないと言われているので、場合によっては反乱という事もありうる。
そうなれば、最悪内戦という事も覚悟しておかなければならない。
この想像しているシナリオが現実になった場合、問題は中国国内だけの問題ではなくなる。ドルを大量に保有している共産党政府は、戦費調達の為に、市場に大量放出するかもしれない。そうなればドルは暴落し、同じく大量にドルを保有している中東諸国や日本は大打撃をうける事は、まず間違いない。中国に進出した企業も生産どころの騒ぎではなくなり、経営に多大な影響を及ぼすだろうし、中国の成長を期待して買われている鉄鉱石や石油などの各種資源価格も大暴落するだろう。少なくとも世界の経済は大きくダメージを受ける可能性が高い。
中国脅威論と言っても、個人的にはこちらの『脅威』の方が余程深刻で問題だと思っている。


中国と言われた国が本当の意味で『脅威』となるのは、この試練を乗り切った後だと思っている。潜在的な力は現在の都市部を中心に健在だろうし、本当の意味での競争も激しくなる。高学歴のポテンシャルを持った人財の絶対数もバカには出来ない。
人口が減少していく日本の将来を想像して比べてみても、現状が続くならば、残念ながら日本が彼らよりも上である可能性は低いと思う。
この21世紀中・後期の世界は中国とインドが中心となり消費をけん引し、アジアの中心的な存在になっていると想像している。その時、日本は没落している可能性は低いと思うが、3番手程度に甘んじる事になるだろう。
その様な世界は、中・韓嫌いな私にとっては残念でならない。(私個人としては、韓国は脅威になりえないと思っているし、既に現在の形で存続していない気がする。)


政府、公安も必死で治安維持の努力を行っているようなので、何事もなく無事にオリンピックが開催される可能性は高い。
自分の考えとはうらはらになるのだが、日本経済の為にも、ぜひ無事で終わってほしいものだ。




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Last updated  2008年07月21日 01時24分21秒
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