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2008年12月07日
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テーマ: 鉄道雑談(1639)
カテゴリ: 旅行記



駅を出ると直線の線路を進む。左側には同じ形の平屋の木造住宅が3軒ほど建っていたが、生活感は感じられず、すでに無人の様だった。線路は右側に並走する細い道路と共に進み、やがて左側に近づいてきた山に沿い、右カーブしながら進むことになる。ほどなく左側の山肌に白いコンクリートで造られた斜面補強が現れ、路盤を土が覆っていることから、昨年の災害の結果である事が想像できた。しかしその箇所は徐行する事もなく普通に通過した。補強工事を施工したので、安全だという判断なのだろう。
明塚駅~石見簗瀬駅間
明塚駅~石見簗瀬駅間 山肌に工事の跡が見える

ロックシェッドを潜ると右側に江の川に架かる青い橋が現れると、右側にあった道路がせり上がり、堤防に変化すると程なく石見簗瀬駅に到着する。この駅は棒線にホームの構造だが、最近までは島式ホームとして使用されていた様で、構内の路盤と枕木の跡もくっきり残ったままで存在している。駅舎は昔のまま残っていた。駅の周囲には人家も多く見られ、ベンガラ色の瓦が連なっていた。

駅を出発すると左側には街が続いているが、線路の右側には高い堤防が続いている。やがて線路は左側にカーブするが、相変わらず人家が途絶える事はない。山も少し遠くに離れ、そこに生まれた平地に街が発展したといった状況だ。
前方に新しい道路が現れ、線路を乗り越えていくと、一気に周囲は『山』の雰囲気に戻る。
右に緩くカーブしながら短いトンネルを潜ると、また左側に迫る山際に沿いながら進む。左側には江の川の流れ、そしてその向こうに少し大きな集落が見える。右側の川が離れ、その跡を雑木林が埋めて視界を塞ぐ。人家もなく、木々の間をしばらく進むと左カーブとなり、またも立派な新しい道路橋の下を潜る。
線路は相変わらず左の山に沿いながら進むが、右側には一段低い位置に人家が多く現れるようになる。大きな集落が連続して現れる事からも、山区間のピークは過ぎたのだと感じた。やがて右側にカーブすると乙原駅に到着する。
乙原駅から集落を見る
乙原駅から集落を見る 人家が多くなってきた。

この駅は棒線ホームのみの構造でカーブ上に駅がある。駅は人家が広がる集落よりも高い位置にあり、駅前からホームまでは階段を上ることになる。

駅を出発すると相変わらず左側の山際に沿うように右側にカーブしながら進む。やがて道路の下を潜り左にカーブすると、線路は木々の間を進む。右側には江の川が近づいているが、見通しはきかない。右側から細い道路が近づいてきて途中で線路を渡る様になっているのだが、踏切は撤去された様で踏み板すらない。やがて右側の視界も開け、江の川の流れが現れるが、いつの間にか水量が増えていた。やがて空間が広がり、線路も山肌と川のそばから離れ、平地の中を進む。

この駅は棒線にホームの構造で、やはり道路よりも少し高い位置にホームが存在していた。周囲には古い人家が数軒見られるだけで、その人家にも生活感はなかった。駅周辺は、ほぼ無人に近い状態ではないのだろうか。

駅を出発しても風景にはそれほどの変化はない。線路を見ていると、まるで駅の側線の様な路盤が続き、バラストは土に変わっている有様だ。しかしながら所々に新しくバラストが敷かれた部分も見られ、先の災害で路盤が流出した箇所である事が想像できる。
程なく右カーブで道路を渡り、トンネルを潜ると、右側には江の川の流れが寄り添ってくる。
その風景がしばらく続き、左側に崖の様に続いていた山の傾斜が緩くなると、再度路盤流出の跡らしきものが見えてくる。災害が起こる場所は崖部分よりも、傾斜の緩い斜面がある方が危険度は高いのかもしれない。
やがて右側に堤防が現れ始めると人家も増えてくる。右側の堤防側には住宅地が現れるが、この場所に駅は現れず、やがて住宅地が終わろうかという所で、次の木路原駅に到着する。
この駅は棒線にホームの構造で、町の外れに造られているという感じだ。ホームの反対側には崖
がせまり、平地はない。

駅を出発すると、直後に線路は右側にカーブしてトンネルを2本続けて潜る。トンネルを過ぎると、右側にはまた、江の川の流れが見えるようになるが、対岸にそびえる高い堤防が目につく。かつて大きな水害に見舞われた地域なので、備えを万全にしている様だ。
やがて線路の右側にも緑の土手が現れ、更に遠方信号機を超えて左側に大きくカーブが続けると、程なく石見川本駅に到着する。駅間は僅かに2キロ程度だ。
石見川本駅に進入
石見川本駅に進入

この駅は対向式ホームを持った、列車交換可能な駅だ。構内には保線車両用の車庫が設置されており、更に保線車両用の側線が2線設置されていた。
三次駅から乗ってきた列車はこの駅までの運行となり、いったん列車を降りる事になる。




食事に満足し、再度街に出て、お決まりの缶ビールを買い込んで駅に戻ったが、その道中に数軒の食堂が営業している場所を発見した。駅から見ると、駅の左側にある細い道沿いにあったのだが、駅を出た時には気づきもしなかった。生ビールがあるとの張り紙もあり、ものすごく残念な気分になった。
駅に戻ったものの、発車までまだ40分程あったので、駅の近くにある対岸に渡る橋に行ってみた。
石見川本駅と町並み
石見川本駅と町並み 江の川に架かる橋より展望

街並みと江の川の流れをしばらく眺めた後、再び駅に戻り列車の発車を待つ。ホームに待機していた列車は、先ほど乗車してきた車両のみで、この車両が結局、江津まで運行される事になる。
エンジンテストの後、ドアが開き乗客が乗り込む。乗客の半分は、先ほどまで同乗してきた同業者の方々で、残りは地元のお年寄りが多く見られた。

駅を出発した列車は、駅から見えていた短いトンネルを潜る。小さい集落を超えると線路は以前の如く、左側には崖、右側には江の川の流れに挟まれながら進むことになる。

やがて短いトンネルを2本潜ると対岸も藪に変わり、建物の姿は見えなくなる。こちら側にも川との間に道路と僅かな空間が現れるが、やはりほとんどの空間は藪となっている。その中をしばらく進むと、こちら側に空間が生まれ、人家や工場の様な建物が見えてくるが、程なくトンネルに突入してしまう。
トンネルを出ると、線路は左側にカーブするが、その入口に門の様な設備があった。左カーブの線路を進むと人家も増え始め、周りの土地は平地に変わり、よく見る普通の街の風景となる。そして程なくして因原駅に到着する。
この駅は棒線にホームの構造だが、かつては列車交換が可能だった様で、ホーム跡がそのまま残っていた。ホームにはワンマン化の象徴たるバックミラーが無いことから、廃止されたのは近年ではなさそうだが、元の分岐場所にポイントマシーンが残されていた。

駅を出発すると列車は住宅が続く中を進み、やがて右にカーブする。江の川の堤防が現れ、線路はその堤防に造られた、切欠き部分から橋で対岸に渡る。
因原駅~鹿賀駅間
因原駅~鹿賀駅間 堤防間に設置された防水扉

堤防の切欠き部分には防水扉が設置されており、万が一の場合は閉じられる事になる。これも、かつて発生した水害の結果、既存の堤防を嵩上げした事が原因なのだろう。あまり見かける事のない施設だ。
川を渡り終えて集落を過ぎると、またまた左側に迫る山際を進む事になる。やがて右にカーブして、すこし長めのトンネルを潜ると、左の山肌と路盤に工事の跡が現れる。ここも先の災害で被災した箇所の様で、大きく土砂崩れを起こした数か所の場所の一つなのだろう。
やがて線路は直線に変わり、左にあった山も離れてゆき、人家が現れるとほどなく鹿賀駅に到着する。この駅は棒線にホームの構造で、緩いカーブ上に造られていた。


その4につづく


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Last updated  2008年12月08日 00時32分06秒
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