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Jan 23, 2003
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カテゴリ: カテゴリ未分類
「壺中庵」という店がある。


騒々しい国道沿いにありながら、そこだけ別の雰囲気に包まれたような店で気に入っているのだけれど、一人で行くという雰囲気ではないのでしばらく行っていない。

例えばそれがほんのすぐ近くであってもそういう場所やシチュエーションというのはあるものだ。

壺中庵のような店、テーマパークにある足湯、海岸沿いの喫茶店、テレビ塔の展望台、何もないけれど静かで眺めのいいダム湖、コンサート。ひなびた温泉なんかもそうだね。

こんな風に並べると「デートコース」という言葉で一括りにされそうだけれど、それとは少し違う。

「共鳴」のようなもの。

普段しまわれている感覚を呼び覚ましたい。あるいは自分では気がつかない自分の中の感覚を揺り動かしたいような衝動。
そんな気持ちを託したい相手がいるというのは幸せなことだ。


自分の中で和音が成立しないようなシチュエーションもあるだろう。

セロニアス・モンクというJAZZピアニストがいた。
彼の奏でるピアノは不協和音=普通では不快に感じる和音が多用される。だが、彼のピアノのそれは明らかに不協和音なのに、とても心地よい。特に "Round midnight" という曲は、悲しいような暖かいような本当に不思議な音色を紡ぎ出す。

コードに制約されない和音。
調和した不調和。
周波数のずれがあって初めて生まれる共鳴や共振。

一本の弦では共鳴は起こせない。
共鳴を起こすためのもう1本の弦。
そして2本の弦のテンションを変化させる様々なシチュエーション。

互いの弦の振動が、互いの音を変化させる。
そこから生まれる知らない音を聞いてみたいのだ。








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Last updated  Jan 24, 2003 03:03:43 AM
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