2011.03.18
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病室は夜は暖房が止まり、何度も起きる。

母もそうだったみたいだ。

また缶コーヒーで手足を温めた。

母が笑わなくなってきた。

夜は消灯が早く、小さな明かりで文字盤も難しい。

私もきっとイライラしている。

連絡したい人がたくさんいる。

帰りたい。横になって眠りたい。

食べ物も無駄にできないから

韓国のミスッカル(きなこみたいなパウダー、通常はお湯で溶かして飲みます。

JJのお母さんが登山の時にときどきやるのだけど、私はときどき朝ごはんにします。)

口に入れて水を飲んで朝は簡単に済まそうと思っていたら

私を心配してくれた看護師さんが、「食べるものあるの?」と

私におにぎりを作ってきてくれた。

こんなにも物が少ない時に、昨日病室に来た人の家族に、

心配してくれてうれしかった。

ツイッターがかろうじて病室でもつながって、

一関にいる従兄弟たちが、陸前高田市などに

おにぎりを1000個、支援物資などを運んでいることを知った。

すごい。一関も地震で、隣の講演の灯篭が家に入ってきたと言っていたし

同じ被災地であることに代わりはないのだけど、

その行動力と、団結力に感動し、病室なのに涙が出そうになった。

従兄弟のブログ に詳細が載っています。読んであげてください)

 あたしはこんなところで、支援物資も家の中で何をやってるんだよー。

ママは支援物資を預かる家主(?)と言う役割があるじゃないかー。

きのこのSちゃんが遊びに来てくれて、母の介護を手伝ってくれた。

ちょうど浣腸の日で、浣腸をしてくれた看護師さんはきのこの先輩だった。

上手にやってくれたのだけど、いざ、出た後の処理をした看護師さんは

偉い人なのだろうけれど、うちの慣れないやり方に四苦八苦されて

ついにシーツにこぼしてしまった。

私はうまくイニシアチブを取ることができず、言いだすこともできず

そのまま、言われるまま母の着替えまで一緒にやってしまった。

シーツについているのだから、当然新しいパジャマにもついている。

見ていたSちゃんは気がつかなかったけど、

私が後で、「平おむつ引くの手伝ってくれる?」と言うと

手際良く手伝ってくれた。

他の看護師さんに、シーツが汚れたので替えたいと言っても

洗えないからそのままでいてくださいと言われてしまう。

彼女たちが悪いわけではないのはよく分かっている。

「やっぱり、在宅って素敵ですね」とSちゃん。

彼女が素敵な看護師になることが私たちの希望ですよ。

やっぱりもう駄目だ。帰ろう。私はもうママに我慢してって言いたくない。

笑わなくなったママを見ると、病気が進行しているように見えて怖い。 

後は何とかするから、帰ろう。

幼馴染ヘルパーちゃんに電話したら

明日なら晴れるから、車いすで帰れるんじゃないかと言ってくれた。

きのこたちに何人か手伝ってくれないか、連絡をした。

ケアマネも、淑子さんにもがんばってもらいましょー!って言ってもらえた。

帰ろう。うちに。

病室で京都の水道水が配られて、

ママに聞いてみた。

ねえ、ママ、ここってやっぱり被災地?

ママはちょっと考えて、瞬きを一回した。

こんな鈍感な感じで、家でがんばろう。

水.jpg

京都の水と日記のネタ。






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Last updated  2011.04.24 09:38:43
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