帰りたい。
朝から、往診の先生にも連絡すると
「時間かかるけど処方はできるよ。帰ってきなさ~い!
ベッドについたら連絡してねー!」
と言ってもらえた。
きのこのSちゃん、今日も来てくれて、私が荷物を置きに帰った時
母と話していてくれた。
看護師さんが「呼吸器がピーって鳴るのは、何でですか?」と聞き、
Sちゃんが「それは呼吸器の回路が外れたり、吸引時に外したりするからです」
と答えたそうだ。
ママが「死ぬわ!!!!!!!!!」と文字盤していた。あはは。笑えない。
家に荷物を置きに来たら
卒業生を含む10人近く学生たちが集まってくれていた。
掃除してくれたり、車いす用意してくれたり、準備してくれていた。
うれしい。みんな早く淑子さんに会いたい一心で自転車で来てくれた。
すごく遠い子もいるのに。
病院に4人で戻り、4人で移乗。
看護師たちが、「ちょっと待ってください。全員集めますから」と言うものの
4人もいれば十分ですと答えた。
いい人たちだったけど、
やっぱりALSの看護はレベルが高いのだ。
学生が坂道をあげられなくなるほどの強風で
いつもの散歩より長いコースでママは寒かったはずだけど
リフトに乗ったママには笑顔が戻った。
よかった。
なぜかうちの番地だけ水がちょろちょろだけど
近所に汲みにいけばいいよ。
最後まで残ってくれた学生たちで幼馴染ヘルパーちゃんの実家で
みんな8日ぶりに風呂に入る。さすがエコキュート!!
みんな顔が真っ白になった(笑
食べ物を山ほどもらって、また合宿のように過ごした。
「ヨーコさん、この家・・食べ物がインフレです・・・」
パソコンも持ってきた。JJの顔も8日ぶり。
彼は私を救出するために準備した
ゴーストバスターズのような衣装を着て
登山道具一式をみせ
私ときのこたちに「みんなありがとう。サバイブしてありがとう」って言った。
卒業生のきのこのYちゃんが顧問の先生に電話すると
Yちゃんの顔が曇った。
先生からシフトに入らないでほしいと言われたのだ。
原発が怖い。放射性物質が雨になって降るかもしれない。
周りは物騒になっているから夜道の自転車は危ない。
Yちゃんはすごく悩んで、
「私は卒業生ですから、関係ありません」
H君も
「俺ももう就職して、東京から来たんだから関係ないよ」
夜勤を辞めたY君も、
「人が足りない日は応援で入れますよ」と言ってくれた。
みんなでどうしたらいいか、考えよう。
ALS協会からのメーリングリストにあった被曝についての説明が分かりやすく
学生に見せたらちょっと安心していた。
私も安心した。
なんとかなるよ。大丈夫。家に帰ってきたんだもん。