目指せVNI


「…」
「そう、やっぱ足りないよ。きっと」
「師匠…」
「やっぱさ、これからの営業戦略としては…。バザーも盛り上がらんし」
「あのー、Taite師匠?」
「ちょーっと黙ってなさい!」

「やっぱ、イメージが重要なのだから、その戦略で攻めてみる形で…」
「師匠…どうしちゃったんです?」
「ねぇ、やっぱり販売はイメージ戦略でしょ?」
「はぁ…、まぁそうですかねぇ」
「アンタっ! それでも販売系ギルドの一員なのっ!?」
「…そ、そんな事言ったって」
「そう、世はなべてイメージ戦略が重要。つまりは販売キャンペーンを行うにあたって、重要なのは販売員のイメージ向上よ!」
「はぁ、でも…黒や骨董のいい商品を仕入れることや、島素材なんかでもきっちり稼ぐことが出来ると思いますけど」
「お黙んなさい! 島素材は出ない、良品は取っておくだけで倉庫を圧迫する…そうなっちゃ、元も子もないでしょう!」
「…(借金を返すつもりで挑戦したパンベルトが南瓜になったからって怒らなくても)」
「なんか言った?」
「いえ…別に」

「そう、更に時代はVNI(ばーちゃる・ねっと・あいどる)よ」
「…(古っ、この人はいつの時代の話をしてるんだ)」
「なに、その目は」
「続けてください」
「つまり、販売員のイメージ向上に向けて、まずマスターがVNI化すること。これが重要なのね。判る?」
「でも、そもそも設定からして『ばーちゃる・ねっと・あいどる』って年じゃ…」

 どてぽきぐしゃ。

「で、弟子に命じたい事があるんだけど」
「嫌です」
「絵、描いてご覧なさい。ハイヒールでしばかれるのは嫌でしょ?」
「何といわれましても、絶対嫌です。誇大広告に手を貸すような真似だけは…」
「ええい! あっしの肖像を、できるだけ大衆受けするようにデフォルメして、皆を萌え狂わせるように…さぁ、頑張んなさい!」
「無理ですよぉ…(元が元だけに…)」
「…しかたない。自分で描くか」

 ___ψ(.. )…。

「よし、こんなもんだろ」




私が社長です♪
大バーゲン取締役社長 Taite.


 …。

「媚びが足りない気がするんですけど…しかも実物と全然違うし。何よりValじゃないですよ?」
「うん、弟子もそう思うか。やぱし。でも、あっしにゃこれ以上は無理なんだ…とほほ」

---

 暇だったので自キャラの肖像でもお絵かき。ほかの人を描く勇気なんぞないですよー。たはは。
 まぁ、年に一枚描くか描かないかのお遊びですので、お絵かきの上手い人は見逃すように。以上。



© Rakuten Group, Inc.
Mobilize your Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: