愈々庵気まぐれ日記

愈々庵気まぐれ日記

2021.02.28
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気が付くと2月も今日が最後の日である。
ようやくコロナ第三波も下火になったが、一日当た約2500人もの感染者を
出した時はどうなることかと思い、ただただ我慢の月であった。
自然の移ろい以外何も新鮮なインプットもなく
私の今月分メモリー容量は何の変動もない。
矢張り今回も自然の移ろいでお茶を濁すことにする。
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今週辺り散歩道の梅もほぼ満開をむかえている。
下の写真を載せる時白黒どちらを先にしようかと考えて
やはり紅白の梅という慣用句から紅を先にした。
紅白、白黒の慣用的順序は何からくるのだろうか

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もうすぐ雛祭りがやってくる、女の子がいる家庭では
お雛様の飾りつけをしていることだろう。
ilust.comの画像を見るとみな赤いお餅を上に飾っている、
画像検索をかけても逆は皆無である。


最近ではひな祭りにも上のような紅白の重ね餅を飾るようであるが
本来ひな祭りは「桃の節句」の行事で
桃色・緑・白の三色の
菱形の餅を重ねて飾るのが古来のしきたりである。
雪(白)を冠る大地に春が来て草木(緑)が芽生え、やがて
桃(ピンク)の花が咲き節句のひな祭りが始まることを象徴している。
したがって下から白緑ピンクの順だろうが色彩効果を考えてだろう
白を挟んで飾っている。
普通紅餅には食用色素を使い、緑はヨモギを練り込んで着色する。
そして白餅には本来ヒシの実を練り込むのだそうだ。
紅餅にはクチナシを練り込むとのことであるが、クチナシは
黄色の色素でピンクにはならず、食用色素を混ぜる。
昔は紅色色素として何を使っていたのだろうか。
それとも黄色、緑、白の三色だったのだろうか。
これらの混合物はそれぞれ意味があって、クチナシは解毒作用、
ヒシの実は血圧降下、ヨモギは造血作用を有しているそうだ。
子供のころなぜ春の節句にだけ菱形の餅を作るのか不思議だったが、
ヒシの実から菱形になったと言う説がある。

私が子供のころ桃の節句は旧歴で祝っていた、太陽暦では3月下旬から
4月初めで、菜の花、蓮華に囲まれて春うらうらと良い季節であった。
取っ手のついた小さな鮮やかな木箱に三色の引き出しがあり
そこに御馳走を詰めて蓮華畑、桜の咲く川の土手、小高い丘のなどで
遊山(ゆさん)と称して野外ピクニックを楽しんだ思い出がある

​散歩道に戻ると沿道にある何本かの早咲き桜が満開であった。

一般に早咲き桜は、春を知らせるというよりは春を押し付けに
来たみたいで可愛げがない。


フキノトウはもはや開花寸前で春告げ草の新鮮さは露もなく哀れな姿であった。

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Last updated  2021.02.28 17:30:05
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Re:春を告げる草木と節句祭り(02/28)  
GKen  さん
桃の節句を旧暦で行う地域があったのですね。初めて聞いた気がします。私は、七夕とお盆に関しては旧暦で行っています。
ヒシモチの色の順番や意味など、これまで全く考えたことがありませんでした。何事も、興味を持って調べてみることの大切さを再認識しました。 (2021.03.06 20:20:32)

Re:春を告げる草木と節句祭り(02/28)  
GKen  さん
桃の節句を旧暦で行う地域があったのですね。初めて聞いた気がします。私は、七夕とお盆に関しては旧暦で行っています。
ヒシモチの色の順番や意味など、これまで全く考えたことがありませんでした。何事も、興味を持って調べてみることの大切さを再認識しました。 (2021.03.06 20:20:34)

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