法律と漫画のブログ

PR

プロフィール

たかしRX

たかしRX

カレンダー

バックナンバー

2025.10
2025.09
2025.08
2025.07
2025.06

カテゴリ

コメント新着

キーワードサーチ

▼キーワード検索

2019.05.03
XML
カテゴリ: 漫画
時代を駆ける沖田総司を描く『衛府の七忍』の7巻を買って来て読んだ。感想書いていく。


衛府の七忍 7【電子書籍】[ 山口貴由 ]

まずはおさらい。
主人公を順次変えながら,徳川幕府初期を描くこの漫画なのだけど,6巻から沖田総司編が始まった。病気のため新選組を脱退し,療養していた沖田総司だけど,異世界転生のノリで江戸時代初期にタイムスリップ。
数々の斬りあいを生き延びてきた沖田の剣は,太平の世ゆえに道場剣法しか知らない若い武士をばったばったと倒していくのだ。

さて,7巻では冒頭から,沖田総司と柳生宗矩の果し合いが描かれる。
道場剣法しか知らないような青二才と違って柳生宗矩は戦場でも活躍した実戦派である。総司もずいぶんを苦戦を強いられる。


(画像は14頁より。活人剣について語る宗矩。恐い。)

宗矩の「活人剣とは手足をつめて首と胴を生かすもの」という説なんだけど,こう,俺が『るろうに剣心』で読んだ活人剣とはずいぶん違う考え方ですね…。
この辺は戦場の血なまぐささが感じられる。


そんな沖田総司対柳生宗矩という時代を超えた対決は,沖田が指を,柳生が首の皮一枚を切られ,双方軽い流血程度で痛み分けという形で終了。沖田の評価的には自分の負けらしいけど,あのままやってればと興味は尽きない。

それから沖田は転がり込んだ剣術道場で師範代として門下生を教えながら,わりと楽しく生活をすることになる。
道場主の娘,一果(いちか)といい感じになってて,ゆくゆくは娘ごと道場をもらえそうな展開だ。


(画像は102頁より。かわいい。)

ところが,そうはいかない。
発端は,「江戸を超防疫防犯都市にするため」,河原にいた遊女たちがまとめて幕府に殺されてしまったことだ。まるで,東京オリンピックのためにコンビニからはエロ本が撤去され,風俗なんかも廃業に追い込まれているそうだけど,江戸自体はもっとえげつない。
その復讐のためか,幕府に敵対する鬼によって,能の会場で旗本乙女が皆殺しにされてしまう。この旗本娘には総司といい感じになっていた一果もいたのだ。なので,総司は幕府方に味方し,柳生宗矩とともに鬼退治に向かうことになる。


(187頁。鬼の血を舐める沖田。凛々しい。)

鬼は刀で殺せるのか、不安を抱えながら血を舐めてみて、「なんだ、これなら殺せる」と判断しちゃう沖田。武闘派ですね…。


色々と考えるところはあるが,今後の展開について2点ほど。
1つは,一果は本当に死んじゃったのかな,ということだ。

一果のこと,俺は結構好きなんだよ。

2つに,沖田の立ち位置がこれまでの主人公たちとずいぶん違うことだ。
これまでの怨身忍者たちはまつろわぬ民だったりで,基本的には反権力というか,徳川家康には敵対する立場だし,家康はバケモノのように描かれていた。
ところが,沖田は徳川家康のことを「家康公」と言ってて,沖田の脳内の家康はずいぶんイケメンに,そして理想的な人物に描かれている。
おそらく,そろそろ各話の主人公たちが集結し,徳川家康と倒すことになるはずだ。史実として家康は元和2年に死ぬはずであるが,たとえば零鬼編が元和元年であるから,物語的には主人公たち怨身忍者が家康を討つ,というのでもいいはずなのだ。


そういえば,沖田って病気はどうなったんだ。6巻のころは病弱アピールしてたのに,7巻になると思いだしたようなタイミングで咳はするが普通に活動してるんだけど…。


【新品】【本】衛府の七忍 7 山口貴由/著





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2019.05.03 14:26:56
コメントを書く


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
X
Mobilize your Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: