☆★☆季節の風☆Kazeのミステリ街道☆

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October 9, 2008
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「これは推測だけど、そういう人たちに紛れ込んで入ったのかも」
「それで、とにかく奥さんは岩村啓祐と葛西嘉世子が逢っていた、この階の705号室までたどり着いたんだな」
 隆一は呟いた。
「そう。そして、葛西嘉世子が出ていったあとに部屋へ入り込み、夫を浴槽に沈め、殺害した」
 ナオミは言った。
「問題はその後だな。奥さんは、翌朝、私立愛実学園高校の制服を着て、1月26日、土曜、朝7時6分発の『つがる8号』に乗ったんだ。その間、どこさ潜んでたんだか」
「この真冬中、一晩外にはいられないけど、女子高生の制服に着替えてれば、コンビニやゲームセンターを徘徊してても、怪しまれないわよ。24時間営業の、カラオケボックスもある」
「別なホテルに泊まれば、そっから足がつくかもしれないもんな。なにせ真夜中の客は憶えられやすい」

「まず、久美さんは岩村啓祐を殺した直後に、弘前駅へ行って、公衆電話からホテルへ連絡した。『705号室の岩村啓祐さんは、チェックアウトしないで寝ていたいと言うから、明日はお掃除に入らないで休ませておいてください』とね。その後、また着替え、目立たないように弘前の街中へ潜んだんでしょ」
「そして、翌朝になって『つがる8号』に乗り、千戸市駅から自宅へ戻った。そこで、岩村啓祐に借金を頼みにきた田向修三に声をかけられた、ということだな」
 成田は言った。
「その時、なして振り向いたりしたんだかな」
「自宅の前まで来たときは、さすがに気がゆるんだんでしょ」
 ナオミは言った。
「その瞬間まで役者に徹していたら、迷宮入りになるところだったな」
「自宅隣の料亭、『里菊別邸』の人は、すっかり娘の希美と田向修三が話していると思いこんでいたのに、惜しかったわね」
 ナオミが呟いた。
「おいおい…」
 隆一は苦笑した。



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 今週は、ずっと雨がちでした。
 今日になって、なぜか蒸し暑くなり、夕方になっても窓を開けたまま、ときどき扇風機を回しています。
 ハロゲンヒーターを用意し、扇風機をサーキュレーターがわりに使うため天井に向けたり、布団を厚くしたりと、寒さに備えていたのですが、すっかり肩すかしにあった感じです(^^;;;
 灯油代も高いままだし、これから電気代も上がるので、もう少し暑いままでもいいかな~と思ってしまいますが、これも地球温暖化の影響なので、なんとも複雑な心境です。

 なかなか寒くならないせいか、季節はずれにカボチャが実をつけました。

kabocha1.jpg

 梅の木にからみついて、スクスクと成長しています。
 このまま順調に育ったら、月末にはハロウィンカボチャになりそうです






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Last updated  October 9, 2008 05:51:59 PM


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