☆★☆季節の風☆Kazeのミステリ街道☆

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October 27, 2008
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「隆さんも、強くなったのねぇ。きっと都会で鍛えられたのね?」
「からかうなよ。良くてなし(ろくでなし)をやっつけるのは、成田君だけの専売特許じゃないだろ。成田君だったら、たぶん小学校の時から、そうだったろうと思うけど」
「やだ、まだこだわってる」
「いいから、行こうぜレストランへ。僕も腹が減った。非常階段を降りていこう、エレベーターホールで山本氏の泣きっ面と合うのは、都合が悪い」
「……なんだか面白いわ」
 ナオミは、コートを着ながら微笑んだ。
「あなたって、帰って来てからどんどん強くなってく。昔付き合っていたときは、私が守ってあげなくちゃって思っていたのに」
「男というのはさ、ほんの少しの間会っていなければガラリと変わってるもんなんだよ。今後も、よく見ていないと、また驚かすぞ」

 ただ、ナオミに尊敬されたくてやっただけだった。が、言えなかった。
 彼女は隆一の腕を支えに靴を履きながら、少し甘えた表情を見せていた。それが何となく面白く、さっきまでの自己嫌悪感が吹き飛んでいった。
 2人は、非常階段を降りてホテル花吹雪プラザを出て、工藤清人が来ているというレストラン・トリコロールへ向かった。

 ☆★

 弘前のメインストリート、土手町を歩き尽くして弘前公園にたどり着き、大通りから少し奥まった小径に入っていくと、レストラン・トリコロールがある。
 時間は、日曜の夜9時近くなっていたが、白い壁と三色旗を飾った、こぢんまりとしたフランス料理店からは、橙色の灯りがもれて降る雪と雪道を照らしていた。
 青、白、赤のイルミネーションがある植え込みの所に、阿部がいて、携帯で話をしていた。
 ナオミと隆一の姿を認めて手を振り、電話を終えた。
 かなり長く話していたようで、阿部の頭と肩には雪が積もっていた。
「阿部さん、何かあったの?」
 ナオミが訊ねた。


<つづく>

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みなさまありがとうございます<(_ _)>

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『Kazeのミステリ通信』

序章、第2章まで、フリーページにまとめました
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 きのうより、母もいくらか気分が良くなりました~
 それでも、まだゆっくり横になっている方が楽なようで、まだ休んでいます。
 皆様からの、お見舞いメッセージありがとうございますm(_ _)m
 母も、とても喜んでおりました

 週末、けっこう雨が降り、花の水やりをサボっていたら、菊の葉がしおれかけていました。
 いまは、秋菊の成長期なので、菊の鉢が一番乾きやすいです。

 食用菊に続いて、ポットマムが咲き始めました。

kiku2.jpg

 寒いのに、アサガオも咲き続けています。

asagao4.jpg

 いま、いろんな人から種を予約されているのですが、種がなかなか熟れないうちに寒くなってきて、霜が降りるまで持ってくれるかどうか微妙ですしょんぼり


Aid10 秋のポットマム祭り『ジャーマンガーデンマムブランロイヤル レッド 2株』【FPS0929】





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Last updated  October 27, 2008 05:57:54 PM


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