☆★☆季節の風☆Kazeのミステリ街道☆

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December 5, 2008
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「話しながら、成田さんはとうとう、久美さんは天性の殺人者だと確信した、って言うんだよ」
「それはなんで」
 隆一は首をかしげた。
「うん、あの人は、今日できたばかりの傷をほとんど痛がっていないからそうなんだ、って」
「えっ…?」
 隆一はよくわからなかったが、ナオミは軽くうなずいて黙った。
「あ、成田さんだ」
 阿部が言った。レストラン・トリコロールの敷地内に、成田丑松が走って入ってきた。

 阿部が言った。
「疲れたもなも、長い1日だった!」
 成田は叫んだ。
「俺は工藤を引っ張る。それで、詳しく話を聞くしかね。もう、この辺でカタをつけるべきだ」
「モーちゃん、工藤先生はいまのままだと、自分がすべてかぶるわよ」
 ナオミが言った。
「だとしてもだ。1回は署にきてもらわねば。物証の件もあるはで。現場の鹿沼土も、手錠の指紋も、すべて工藤清人につながる」
「でも、久美さんが確実に人殺しと思うなら…」
 隆一がいぶかった。
「んだ。あの人は、岩村啓祐を殺してる。俺、病院であの人と話して、はっきり判った。でも証拠はないんだ。周りの人間から引っ張っていくしかねかべ、なんぼ工藤清人でも、警察で取り調べられたらびびるべから。必ずやってないって言うから」
「工藤先生の、決意のほどは固いわよ」

「なったで、そうなの。これほど話しをややこしくしただけで俺、工藤清人さも頭にきてんだけど」
 成田の頭からは、工藤が言ったとおり湯気がたっていた。
「…奥さんが、今日のケガを痛がっていないから、人殺しというのはどういうことだろ?」
 隆一は訊いた。

<つづく>

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 今日は、最高気温が17℃近くに上がって、暖かい1日でした~
 時々雨の降る、不安定な空模様でした。
 買い物ついでに寄った本屋さんの中では、のぼせるように暑かったのに、明日は吹雪がくるようです。

 夕方、買い物に出かけてまた宝くじを買い、雑誌と食料品とカッターなどを買って帰ってきました。
 宝くじ売り場の近くに、銀行と旅行代理店が入ったビルがあります。
 そこのギャラリーで、市内のいろんな方が自作の絵画や工芸品を展示しているのですが、今日に限って展示無しでした(^^;;;
 しかたなく、旅行のパンフレットを一枚もらって出てきました(笑
 と、いっても今年は母の体調もいまいちなため、あまり遠くへ行けないと思います。
 パンフを見るだけで旅行した気分になれるといいなぁ

 今日の写真は、種から育てた小菊の花です。

kogiku2.jpg

 11月中旬、最初に咲いた日の写真です。
 いまもまだ咲いてくれています


どこでもドアが欲しいわ~ハート





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Last updated  December 5, 2008 07:14:56 PM


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