☆★☆季節の風☆Kazeのミステリ街道☆

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November 5, 2010
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カテゴリ: ダブルキャスト


「…まったく、どっちを向いても残された人達は悲惨だ。たまらん。許せないな」
 隆一は言った。
 ロビーのソファに座ったとたん、疲れがドッと出てきた。
「隆ちゃんも疲れたろ。ジムで少し気分変えてきたら?鮎子さんは、ダイエット中なのか、エアロビ教室に参加したり、ずっと頑張ってるよ」
「へぇ、たったひと晩で旅行中に飲み食いした分のカロリーを消費する気なんだべか?まー…たしかにいまはちょっと太ってるが、本人が気にしてるほどではないし」
 隆一は苦笑した。
「遺跡めぐりとか、そういうのって体力勝負なんだろ」
「だが、まだ若いのにそんな研究してるなんて不思議だな」

 権太が声をひそめて、言った。
「えっ!!」
 隆一は腰が抜けそうになった。
行っていて自分たちと同じくらい、あるいはもっと下かと思っていた。
「じゃ、あのお母さんだってかなりの歳だよな…」
「俺も歳を聞いてびっくりした。ナオミさんがずっと、鮎子さんに敬語を使っていたのが気になって、もしかしたら年上なんじゃないかと思って、失礼だとは思ったが聞いた。そしたら、あっさり、『この間で40になったのよ』って」
 権太が言った。
「じゃあ、魔女かよ、あの母娘は!」
 隆一は驚き呆れて、言い放った。
「それなら、考古学なんかより、美容とアンチエイジングの研究家として売り出したほうがいいんじゃないか?」
「俺もそっちがいいと思うんだけどさ」

「そうだよな。しかし女には女の歳がわかるみたいだ」
 権太は笑った。
 一瞬パニックになったものの、鮎子が5つも年上だと聞いて、隆一はなぜか気がラクになった。
 権太から借りたTシャツとハーフパンツを持ってジムへ向かい、着替えてトレーニングルームへ入ると、エアロバイクが並んだコーナーに鮎子がいた。

<つづく>



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 今日は、早朝に寒気が抜けていく気配があったので、外へ出て菜園の見回りです。
 ここのところ夜明けが遅いため、朝もあまり菜園に出られなくなっていました。

 いよいよ茄子の木も片付けかな~、と思っていたら、立派に一本、実っているのを発見。



 11月に、まともな大きさの秋茄子が採れるなんて!?
 それも、かなり寒くなっていたので驚いていました。
 貴重な秋茄子でしたが、さっそくスパゲティーの具にしていただきましたぺろり

 日本小菊はほぼ満開です。



 最初、薄紫だった花が、咲いてしばらく経つと真っ白くなっていきます。



 ところどころ、バイカラーの花が混ざっています。

 夕方は、やっとサヤエンドウ3種の種まきができました。
 これは来年の楽しみです


秋の味覚にピッタリ






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Last updated  November 6, 2010 01:13:02 AM


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