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47 森田くんのお箸使い2
tankuroです、こんにちは。
前回の引き続きです。
ごゆっくり、、、。
◆ ◆ 大満足の森田君は煮物をスペースに寄せ
ました。
蓋は水滴がこぼれないように内側部分を上に向け、
右側に置きました。
中には何種類かの野菜が重なり合っています。
森田君は下の方に何があるのか軽い気持ちで箸で
探りました。
その時です。
天使のような悪魔の声がしました。 ◆◆
◆ ◆ 「お兄ちゃん、探り箸だよ!」
「あっ、いけない。そうだった」
と森田君は納得しました。
そして、器の中の里芋がうまそうなのに気づき、
箸で掴もうとしましたがうまくいきません。
森田君は心の中でエイッ!と掛け声を掛けると箸で
それを刺そうと努力しました。
これもうまく出来ません。
イヤッ!。
やっと刺さりました。
すると、天使がまた言います。 ◆◆
◆ ◆ 「もう、お兄ちゃん。刺し箸はだめでしょ!」
「う、ううん」森田君はこのぐらいいいじゃない
かとちょっと不満でした。
しかし、掴む努力は続行しました。
やがて、そんな森田君の気持ちを察してくれたのか
やっと里芋がつかめました。
ほっとした森田君がそれを口に運ぶとした時です。 ◆◆
◆◆ 「本当にもう、お兄ちゃん!涙箸でしょう!」
「涙箸?」
里芋を見た森田君は汁がしたたっている事に、自分
の涙も感じましたとさ。
「それは寄せ箸!」
「また、ねぶり箸!」
「渡し箸!」
そして、森田君は妹の将来を案じたのは言うまでも
ありません。 ◆◆ おしまい ◆◆
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