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2008年07月01日
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重松さんの上下本です。
いつもは複数刊の本でも一冊目(上)しか画像を貼らないのですが、
これは上下がとても対照的かつ特徴的なので、並べてみましたー。

この本は図書館の予約だったのですが、大変な予約数でなおかつ、
ありがちなことに、予約しようと思った時の「上」と「下」のその時点での予約数が全然違って、
(やっぱり「上」だけ予約して・・・という人がいるので、仕方ないですけど)

後から「下」を予約しようと思って、タイミングを見計らっているうちに忘れてしまい、
「上」を読んでから「下」がくるまでの時間がかなり空いてしまいました。

おかげで、「下」が手元に来るまで蛇の生殺しのような状態でした。







40歳を目前にして人生の「終わり」を突きつけられたその日、
俊介はテレビ画面に、いまは遊園地になったふるさとの丘を見つける。
封印していた記憶が突然甦る。僕は何かに導かれているのだろうか……

限られた生の時間のなかで、家族へのこす言葉を探すために、
俊介はふるさとへ帰ってきた。
幼なじみとの再会を果たし、過去の痛みを受けとめた俊介は、
「王」と呼ばれた祖父とともに最後の旅に出る。

                   本の紹介より


以前読んで、なほまる大絶賛だった 「その日のまえに」 と同じ死をモチーフにしたお話です。
「その日のまえに」が連作短編集という形で、少し「軽さ」があった分、
こちらは「上下」でがっつり長編 ということで、余計にずっしりくるものがあります。

長編なのですが、その代わりといっちゃあなんですが「オール闘病」ではありません。
主人公俊輔の記憶の中だけにあった遊園地には欠かすことのできない幼友達が3人います。
いつも一緒だった4人にはいくつもの事件があり、今は疎遠 というだけでなく、
心の中に「会いたいが会いにくい」という気持ちをお互い残したままでいます。

自分の「死」を受け入れるためには、そこに気持ちを残したままではいけない


意地悪な言い方に聞こえるかもしれませんけど、主人公をはじめ、出てくるのはいい大人ばかり。
「死」を前にして、一体どういうところを「落としどころ」にするのかなあという興味がすごくありました。
死を前にすべてを許しちゃう聖人君主 なんてやっぱりおかしい気がするのですが、
そのままにして逝ってしまうのも、大人としてはやっぱりしてほしくない。

主人公たちが、どんな形でいろんなことに折り合いをつけるのかなあ と


うーん、絶妙のさじ加減でしたよ(笑

大人だって、格好悪くても精一杯がんばってるんだよー と
主人公たちと一緒に言いたい(誰に?)気持ちになる一冊でした。

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最終更新日  2008年07月01日 08時49分50秒
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