いいもん見つけた&手作り・アウトドアー

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2008年08月09日
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テーマ: ■道具拝見(461)
カテゴリ: ストーブ

PITORCH COOKER


山に持っていく時は、軽く・機構が単純な事が良い。
またガソリンやガスと違ってアルコールという携帯・保管が楽で、ススも出ないという事も好きな理由。ガソリンやガスストーブと比較して炎の力が弱いので風防が必要となるが、風から炎を守る知恵を絞る事もまた楽しい。

このアルコールストーブの世界はとても深い。
自作する方のなかに JSBさん という方がいる。(アルコールストーブ界では神様のような人) ココログ にも簡易な説明がされている。JSBさんとお話しする機会が出来てから、当方もアルコールストーブを自作するようになった。当方の場合、工夫すればするほど良い物より駄作がどんどん生まれるが。(^^)

その世界の方にもう一人 T-z_stove さんというすごい方がいる。
実践的なアイデアをもとに手抜きなどなく各所に気を配った作品。
もともとこの方は加工技術のプロだから、作りがとても優雅で美麗に仕上がっている。自分で作るより出来栄えは数段上で、作品を譲っていただいた事もしばしば。

このアルコールストーブの世界の方々と知り合う前に、市販アルコールストーブを使っていた。質実剛健・実用的・安心感を優先して選んでいた。


6本の火勢

こんな感覚で選んだアルコールストーブの一つにパイトーチがある。

現在は、株式会社テックジャムという会社が販売している。旧販売社名は株式会社パイトーチ、理工開発株式会社などの名前が挙がる。
このパイトーチは、アルコールを高熱で気化させてその圧力で噴出(炎)する高性能な芯が特徴。1本~3本芯のバリエーションがある。燃料は別のボトルに入れていく方が無難で、炎の調整が基本的にはできない。(アルコールストーブ共通)
パイトーチの火勢・熱量は芯の数に比例する。ハイレベルの火勢でありながら燃焼音がしないという事は特筆できる。


収納時五徳・風防を下げる(高さ100mm→74mm)

<<1芯>>
アルコールランプ (パイトーチ) SSは実験用の物で当方は未購入。

<<2芯>>
パイトーチトラベルPITORCH (TRAVEL) はトレッキング用に設計された。
2芯のパイトーチ SDが本体。1芯より2倍の火力を備え火力、火勢も素晴らしい物となっている。山関連の本には、風対策をするとスベア123と同火力と評価した人もいるほどだ。

歴史が古くこの2芯タイプは数種類の小さなポット兼ケース200cc・400cc(この容量も鍋・蓋の分割割合が時代により違う)が付属している。
また五徳(鍋を支える物)兼風防も数種類あるが、時代ごとに堅牢なものから軽量簡易タイプに変更されている。

PITORCH (TRAVEL)
ポット兼収納ケース
直径95mm・高さ110mm

本体
直径80mm・高さ85mm(五徳含)
重量は110g(五徳含)
説明書には400ccのお湯が約5分で沸騰。タンク容量120ccで連続1時間の燃焼とある。

<<3芯>>
「パイトーチSSS」PITORCH (SSS)
火力は1芯の3倍。基本的な仕組みは変わらないがやはり時代とともに数種類のバージョンが存在した。またその風防も重厚な稼働式から簡易固定式に変わっていく。この火力と燃料の容量はソロ用ではなくパーティー用と考えられる。TRAVELより径が一回り大きくなる。

芯が付いている蓋はトランギア・アルコールストーブの蓋の径と同じ。携帯時は「パイトーチSSS」の蓋を取りはずしてトランギアの蓋をするとよい。携帯性が飛躍的に良くなった。アルコール容量は250ccで1時間程度の燃焼をする。400ccの水が4分程で沸騰する。トータルの安心感はPITORCH (TRAVEL)よりPITORCH (SSS)の方に軍配が上がる。

<<3芯 可動風防・クッカー収納型>>
パイトーチ系の全盛時の品は、DORIKA・PITORCH:パイトーチクッカー(PITORCH COOKER)だ。パイトーチ3芯で、本格的な可動風防、堅牢な着脱収納式五徳、そして2種類の蓋付きクッカー兼ケースセットがある。このセットで2人程度の料理が可能。



五徳の収納穴とセット溝


五徳収納時

芯が付属する蓋は、五徳のセット盤となっており、盤の固定穴にセットして使用する。収納時は、燃料タンク横に五徳の足を沈める穴があり、ここに五徳を収納する(高さが低くなる)。


風防(低)


風防(高)

五徳のセット盤にもう一つ、風防固定用の穴がある。二重となっている風防の外側を付属の金属棒で<回す>と、斜めの溝にそって外側の風防が持ち上げられる。3種の高さに変えることができる構造となっている。3か所の風防固定部分があり、風の強さに合わせ調節ができる。また風防を下げて再度点火することができるので有能なもの。
この風防の考え方は素晴らしい。風の状態に合わせ、高さを変えることができれば、鍋への加熱もだいぶ違う。自作の風防でも、この構造を真似てみたい。

パイトーチクッカー本体
直径118mm 
使用時高さ100mm(収納時74mm)305g

ケース兼用の鍋はアルミ製で、
大型鍋:直径145mm 高さ70mm+蓋12mm 131g(蓋含)
中型鍋:直径125mm 高さ65mm+蓋15mm 100g(蓋含)
の2種の蓋付き鍋となっている。
中型鍋に本体を収納。もちろん大型鍋なしで携行してもかまわない。


600cc沸騰

パイトーチクッカーは、世界のどこでも燃料(アルコール)が手に入るため、これ一つあればどこへでも行けると思わせる楽しい品。
使いこなすと、無音で火力もあることから安心感があり、山中での雰囲気にとてもよく溶け込む。

現在のガスストーブは、軽く火力も使い勝手もすばらい進化を遂げている。しかし精神的な山行(自然を楽しむ登山)では、性能一辺倒では味気がない。
パイトーチクッカー等の3芯系アルコールストーブは実用性が高く、「焚き火と共通の雰囲気」を醸し出す愛すべき道具と感じる。 







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Last updated  2008年08月09日 20時58分51秒
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