最新情報 前立腺がんの診断と治療

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2023年02月26日
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カテゴリ: 前立腺がん

◆◆ ニュベクオに新たな効能が追加 ◆◆



最新のニュースです。

2023 2 1 日付で、バイエル薬品のニュベクオに

『遠隔転移を有する前立腺がん』

の効能が、日本で追加されました。





1 600mg 1 2 回、食後に 服用します。

ARASENS 試験という臨床試験の結果が評価されたものです。

ARASENS 試験>

ARASENS 試験は、転移性去勢感受性前立腺がん患者さんを対象とした、
ニュベクオ(ダロルタミド)+去勢術+タキソテールの化学療法

去勢術+タキソテールの化学療法

を比較検討するために、前向きにデザインされた臨床試験です。

1,306 人の転移性去勢感受性前立腺がん患者が、去勢術+タキソテールの化学療法に加えてニュベクオ 600 mg 1 2 回投与するニュベクオ 群と、去勢術+タキソテールの化学療法に加えてプラセボ(偽薬)を投与するプラセボ群に、 1 1 で無作為に割り付けました。

ARASENS 試験では、
去勢術+タキソテールの化学療法に加えてニュベクオを加えた併用療法が、去勢術+タキソテールの化学療法と比較して死亡リスクを有意に
32.5% 低減することが示されました。』

転移性去勢感受性前立腺がんの患者さんの治療を、
最初に、去勢術+タキソテール+ニュベクオで、

スタートすることで、以後の治療にかかわらず、生存期間を延ばしています。

『去勢術+タキソテール+ニュベクオ』の効果が無くなった場合、当然別の治療を行いすね。

『去勢術+タキソテール』のみでも同じです。

それでも、スタートの治療の違いで、あとの治療と関係なく、生存期間を延ばしています。

早めに、この『去勢術+タキソテール+ニュベクオ』を行うことに意味があるという結果です。


この臨床試験の結果をもとに、
あらたに効能がニュベクオに追加されました。

そういうわけで、今回追加承認された対象の患者さんは、

転移性去勢感受性(去勢術の効果がある)前立腺がんの患者さんです。


実際の治療としては、

去勢術+タキソテールの化学療法+ニュベクオ

という形になります。

副作用を含めた、詳細は、

電子配信を 参考にしてください。




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最終更新日  2023年02月26日 07時14分05秒
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