最新情報 前立腺がんの診断と治療

最新情報 前立腺がんの診断と治療

2023年08月29日
XML
カテゴリ: 前立腺がん


​​​​​​​​​ ​​ ◆◆ 米国でイクスタンジの適応拡大 ◆◆

8/24に発表されました。

アステラス製薬のホームページから引用させていただくと

​​『イクスタンジ について、米国食品医薬品局(Food and Drug Administration:FDA)から生化学的再発(Biochemical Recurrence:BCR)のリスクが高い非転移性去勢感受性前立腺がん(Castration-Sensitive Prostate Cancer:CSPC、または非転移性ホルモン感受性前立腺がん(Hormone-Sensitive Prostate Cancer:HSPC)としても知られる)の適応追加に関する承認申請(supplemental New Drug Application:sNDA)を受理した旨の通知を受領しました。
本申請は優先審査の指定を受け、FDAによる審査終了目標日(PDUFA date)は2023年第4四半期(10~12月)と定められました。
』​​


第III相EMBARK試験の結果に基づいています。

この申請は、優先審査の指定を受けていますので、

早急に、米国で受理される可能性が高いと思います。


第III相EMBARK試験で、



転移がない去勢感受性前立腺がん(去勢抵抗性前立腺がんになる前)の

患者さんでのイクスタンジの使用が、

病勢進行や死亡のリスクを50%以上軽減することがわかりました。


この臨床試験の結果から、

アステラス製薬が、適応追加の申請を行ったというわけです。


おそらく米国での申請により、 今年の年末にも、

米国で認可される可能性が高いでしょう。



日本でも、申請され、2024年中にも、

認可される可能性が高いと思います。

イクスタンジの日本での使用の縛り(適応又は効果)は


      • 去勢抵抗性前立腺癌

    • 遠隔転移を有する前立腺癌

です。

この申請が日本でも通れば、

転移がない、去勢感受性前立腺がんの患者さんにも使えるようになります。

去勢抵抗性前立腺がんになる前からイクスタンジを使うことで、

病勢進行や死亡のリスクを50%以上軽減できるのであれば、

患者さんにとっては朗報ですね。


正確には、対象は

生化学的再発(Biochemical Recurrence:BCR)のリスクが高い

非転移性去勢感受性前立腺がん


です。

認可されれば、

明らかな転移がないにもかかわらず、

そして、去勢抵抗性前立腺がんにもなっていない状態で、

最初からイクスタンジが使えるということになります。


そのことにより、結果的に病状進行や、予後(生存期間)を改善できれば

患者さんには朗報です。
















面白かった、ためになったという方は、クリックしていただけると嬉しいです。








​​​ ​前立腺がん治療の最前線の電子配信

この配信は、 進行前立腺がん、転移性前立腺がん、去勢抵抗性前立腺がん、再発性前立腺がんの方を対象にしています。


ご希望であれば、過去のバックナンバーも見ることができます。 ​​​



​​ ​​ ​​​​​​ ​​





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2023年08月29日 19時58分34秒
コメント(2) | コメントを書く
[前立腺がん] カテゴリの最新記事


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
X

Mobilize your Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: