“口紅水仙” と心の中で呼んでいた花。
幾度か見かけたのですが
いつも花が落ちていた 。
枝に咲いた場面を見たことがなかったのです。
幸い名札がついていたので調べてみました。
既に枯れてきていたけれど。

こちらは蕾。

落ちていた花。写真は全てピンボケになってしまいました。

花は2センチほどです。
このオレンジ色が口紅水仙を思わせました…。
かすかに、爽やかな香りがしました。

タイ語で ガンニガー
英名は Night -flowering Jasmine (夜に開花するジャスミン)
和名は インドヤコウボク 又は ヨルソケイ
モクセイ科
(似ている名前で Night-blooming Jasmine というのがあり
それは ヤコウボクと言う別の木のようです。
ヤコウボクはQueen of the Night とも呼ばれるそうです!)
このガンニガー。
Wikipediaによりますと
日中にはその花は輝きを失い
そのため tree of sorrow と呼ばれることがある。
学名の arbor-tristis は、そもそも sad tree という意味である。
そこで 悲しみのジャスミン とも呼ばれるんですね。
“日中にはその花は輝きを失い”というのが気になったのですが
「てぃんくの家」 さんのブログの花物語中に興味深いお話を見つけました。
(基本的にリンクフリーとありましたので、ご紹介させていただきます)
ある都のパーリジャータという名前の王様には、
パーリジャータカParijathakaという名前の娘がいました。
太陽神はパーリジャータカ王女をとても愛していましたが、
やがて、太陽神の心は他の娘に移ってしまい、王女は忘れ去られてしまいました。
パーリジャータカ王女は悲しみ、自殺しました。
すると、王女の墓から(王女が自殺した場所から、となっている文献もあります)
1本の木が生えてきました。
その木の花は太陽を恐れて昼間は決して開かず、
夜になると咲き、夜明けには散ってしまうのでした。
それが、インドヤコウボクの花でした。
以上です。
パッとしない木だなあと思っていたのですが、こんなお話があったとは。
誰もいなくなった夜更けの公園で
ひっそり咲いていたんですね
この花、 タイのカンチャナブリの県花 でもありました。
カンチャナブリに旅行された方はどこかで目にされていたかも知れませんね。
黄色の染料にも使われるそうです。
お坊様の袈裟の色もそうでしょうか。
※バンコク チャトチャックのクイーンシリキット公園にて
☆
小さな家具屋さんやインテリアショップが連なる界隈がありまして
犬を飼っている所も多いんです。
このワンちゃん、いつもは店内に優雅に横になっています。
お食事のため外のテーブルに出たところを撮らせてもらいました。

(アタシがこのお店のQueenなの!)