今日は、ノルウェーの元環境相かつWHO事務局長などなどを歴任された Dr. Gro Harlem Brundtland (グロ・ハルレム・ブルントラント)の講演を聴きにいってきました。
彼女は、医学を勉強していた学生のときに結婚・出産、ダンナさんの留学先のハーバードでさらに公衆衛生学を学び、1974年に35歳でいきなりノルウェーの環境大臣に抜擢され、81年には歴代で最も若い41歳でノルウェー初の女性首相になり、10年間在任しました。83年に「環境と開発に関する世界委員会」(WCED=World Commission on Environment and Development)の委員長にもなっていて、世界中から21人の有識者を集めた通称ブルントラント委員会を作って、87年に Our Common Future 、別名ブルントラント報告書を発表したのだけど、このときに初めて 「将来世代のニーズを損なうことなく現在の世代のニーズを満たすこと」として、Sustainable Development (持続可能な開発)という考え方が生まれたのです。元々はお医者さんだから、首相退任後の98年にはWHO 初の女性委員長に就任してます。
Sustainable Development つながりということもあるし、世界に名だたる超一流のワーキングマザー(お子さん4人だって)ということもあるし、いろんな意味で見逃せなかったのでした。 わたしが手伝っている環境NGOのボランティア仲間にも、元気なお母さんがとても多くて、そんなお母さんたちの先駆け的存在かなぁ、と思いました。最近Madam Prime Minister (邦題:世界で仕事をするということ)という本を出されたそうなので読んでみよう。。