本を片手にポレポレ生活…札幌にて

本を片手にポレポレ生活…札幌にて

2004.07.11
XML
カテゴリ: カテゴリ未分類
「高見盛か、これが出てくるとお客さんみんな喜ぶんだよ。
 パンパンと顔とかたたいてね、気合入るんだよ。
 あんまり強くないけど、面白いんだわ。」
「これは強い、どうやっても負けないなあ。
 あんまり強すぎるから相手はいやだよね。
 何回も、優勝しているんだよ。」
と、朝青龍の説明。

 昨日からイサムチャンのお父さんが来ています。
普段は、寡黙なおじいちゃんですが、お相撲の時間は実に楽しそうに、一人一人解説をしてくれました。


「夕食はなにがいい?」
と、イサムチャンに相談すると、
「カレーライスが好きだから、カレーにして。」
「そんなのでいいかなあ。」
「本人が好きなものが1番だよ。」
「じゃあ、がんばるね。」
 専業主婦になったのだし、ここは腕の見せ所。
 お料理の本とにらめっこしながらグルメ風のルー作りに挑戦し、
台所にはりつきでカレーを作りました。ところが試食してみると
何だか複雑な味です。大丈夫かなあ?でも、もうどうしようもない。少し、ソースを足してみよう。ウーンますます変わっていく。
 仕方がない。みんなは、意外に喜んでくれるかもしれない・・・


 お相撲が終わって、さて夕食。学祭の準備で忙しいという息子も帰ってきて
「いただきます。」
「いや、すごいご馳走だね。迷惑かけるね。」
「ちっともだよ。それより味がちょっとね・・・心配なの。」
「お母さん、これは変だよ。何か変わったもの入れなかった?」

 やはり、現実は、厳しかった。
 デザートのすいかだけは、みんなが、
「うん、これは、おいしい。」
「いいの選んだね。」
 と、誉めてくれた。すいかを誉められてもねえ。

 夕食後は、おじいちゃん(そう呼んでいるのです。)の、お風呂。
 ボイラーを代えてからいつも熱すぎるお湯加減をすごく慎重にして、「箱根の湯」にして、入ってもらいました。
 イサムチャンは、背中を洗ってあげ、頭を洗ってあげていました。えらいえらい、優しい息子だね。
 お皿を洗いながら、お風呂から聞こえる会話を聞いていました。

 夜、ベッドで本を読みながら、イサムチャンがぽそっといいました。
「おじいちゃん、確実に年取ってきているよ。背中洗いながら涙が出たよ。」

「そう!」
大きな声で話しながら涙流していたんだ。と思うと私も涙が出てしまいました。

 91歳のおじいちゃん、甘えてもいいんだから長生きしてね。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2004.07.11 17:04:53
コメント(0) | コメントを書く


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

PR

プロフィール

イサムチャン

イサムチャン

カレンダー

キーワードサーチ

▼キーワード検索

お気に入りブログ

若布そば New! あんこ1961さん

マイナ保険証 New! エンスト新さん

☆★☆「関脇・安青錦優… New! あっちゃん524さん

Peace River Report Keiko&Takさん
ステンレスcooking 楽天母ちゃんさん
コロポックルのつぶ… ふきの下さん
ごんちゃんのつぶやき ごん1232さん
自然薯の部屋 自然薯パパさん

カテゴリ

バックナンバー

2025.11
2025.10
2025.09
2025.08
2025.07

© Rakuten Group, Inc.
X

Mobilize your Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: