昨夜、時間を前後して息子たちからの電話。
こうしたありきたりなことも、実はとっても幸せなことなのだと思う。
戦争や紛争で明け暮れている国はもちろん
戦後であっても多くの人々が苦しんできたし
いまだに苦しんでいる人々も世界中には数多い。
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ワイルド・ソウル
垣根涼介
第25回吉川英治文学新人賞 受賞
戦後、夢の楽園への移民と煽られ南米に移住した人たち
そこに待っていたのは、耕しても耕しても実ることのないジャングル
木の実を取り魚を釣り飢えをしのぎ病におびえ
一人、また一人と死んでいく仲間たちをただ見ているしかない獣ような生活
ひっそりと抜け出して野垂れ死にしていくか
町まで行き着いたとしてもそこに待っているのは惨めな末路
日本政府が戦後の食糧難を回避するために行った政策だった
苦しみの中で生きながらえ事実を知った衛藤は、
40数年後密かに計画し怒りを爆発させ
テレビ局の女性も巻き込み、日本政府を追い詰めようとする・・・
1314枚の書き下ろしは分厚い本だけれど現代を視点に書かれていて
一気に読み進めたくなる面白さをもっている。
苦しんできた人々の事実に目を向けようとしないどころか
蓋をして闇に捨てようとする政府に用意周到に痛快な一撃を与え
「遺憾に思う・・・」
その一言を引き出す。
あまりにも遅すぎた言葉だけれど
我慢に我慢を重ね生き抜いてきた移民たちには大きな意味を持つ言葉
そして安穏と暮らしている私たちにも警告を発する言葉
政府がすることを鵜呑みにしていてはいけない・・ ・と。
以前紹介した 「ラティーノ・ラティーノ」
この作品のための取材旅行の本でしたので
そこに書かれている言葉や逸話も使われており懐かしいような気にもさせられました。
史実に忠実でありながらもハードボイルド的でありお勧めの一冊
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