最近、あるサイトで読んだ文章です。
ご存知の方もいるかもしれませんが、ぜひ、皆さんにも読んでほしい。
ここに、貼り付けておきます。
ついに11月26日に横浜アリーナで行われることが発表された、道重さゆみさんのモーニング娘。'14からの卒業コンサート。特設サイトでは、卒業までのカウントダウンが始まっています。25年と数ヶ月、9,300日ほどの人生のうち、4,000日以上をモーニング娘。として過ごして来た彼女の、最後のたった数十日。そう思うと、刻一刻と迫るその時にこちらも胸に迫る思いがあります。
道重さんという人は、数年前こそテレビのバラエティ番組に毒舌ナルシストキャラとして登場し、常に「嫌いな女性芸能人」の上位にランクイン、強烈なバッシングを受けているような存在でした。しかし、嫌われるような言動は「モーニング娘。を世間に知ってもらいたい」という思いからであることが浸透し、またリーダー就任後のモーニング娘。が奇跡のV字回復を見せてからというもの、彼女に対する評価は「モーニング娘。史上最高のリーダー」として様々なメディアに取り上げられるほどに変わって行きました。
私も、そんな道重さんによって、モーニング娘。やハロー!プロジェクトの世界に再度呼び戻された人間のひとりであります。およそ10年前、私には当時人気絶頂だったハロプロの魅力に取り憑かれた生活を送っていた時期もあったのですが、誰にでも訪れるような生活の変化により、次第にハロプロへの興味を失い、いつしかモーニング娘。のメンバーに誰がいるのかすらわからなくなっていました。
それがある日、ふとインターネットの動画で観た「今」の道重さんとモーニング娘。の姿に、私は得体の知れない感動に涙が止まらなくなるという経験をしたのです。
私にとっての道重さんは、かつての歌も踊りもうまくなく、目立たないメンバーだった頃で時間が止まっていたのですが、見違えるように立派になった道重さんの背中は、モーニング娘。17年の長い歴史を全てひとりで背負っているような気がしました。
彼女の後ろには、卒業していったたくさんのメンバーたちの姿がありました。さらに、私が10年前、モーニング娘。に夢中だった頃一緒に過ごしていた友人たちの姿も見えました。そこには病気で亡くなってしまった友人もいたし、あれきりどこで何しているのかもわからない人もいました。朝まで録画したテレビ番組やDVDを観ながら語り合った友達の部屋の記憶。当時よく会場で見かけた名も知れぬ人たちの幸せそうな顔と、コンサート会場の空気。遠征前にワクワクしながら目覚めた朝の光...。
握手会をはじめとするアイドルとの接触イベントが普通になり、グループ内で競争させられることが当たり前の現代アイドル界において、道重さゆみという絶対的リーダーと、それを慕う若いメンバーたちによる「フォーメーションダンス」というグループ全員で作り上げるパフォーマンスを武器に生まれ変わったモーニング娘。に私は、ああ、これこそが『愛の軍団』なんだと思い、また涙が止まらなくなりました。
アイドルとしてグループのために生きることの美しさ、努力は人の心を動かすことを体現してくれた道重さんは、アイドルブームといわれて久しい今でも、特別な存在に思えます。
そんな道重さんがリーダーとしてずっと発言し続けて来たのは、「かつて黄金期と呼ばれたモーニング娘。を越えたい」ということ。
道重さんは、自分の人生をモーニング娘。に捧げたことは「大好きなモー二ング娘。への恩返し」だと言います。それならば、自分も道重さんに対して恩返しがしたい。出来るならば卒業までの間に。私は、そんな気持ちを強く感じるようになりました。自分が出来ることはなんなのか...そんなことをずっと考えていたら、気が付くことがありました。周りにいるモーニング娘。やハロプロのファンたちも、みんな同じようにそんなことを考えているんですよ。
恩返しの連鎖って、とっても美しい。道重さんからはじまったこの思いが、もっと広がればいいと願っています。
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