1
4/28から開催中の、出光美術館「肉筆浮世絵のすべて ―その誕生から歌麿・北斎・広重まで―」に行ってきました。5/27まで前期です。出光美術館が好きなのは、おそらくは中の人が充実してるので、解説が秀逸なことです。今回も、流派に分類して、わかりやすい解説をつけた展示がされていました。もともと私の今のターゲットは花鳥画なので、浮世絵は守備範囲外ですが、昨年江戸東京博物館での「ボストン美術館所蔵 肉筆浮世絵展 江戸の誘惑」展が想像以上に良かったので、その後版画ではなくて肉筆浮世絵ものならとりあえず行ってます。江戸の誘惑展でもそうでしたが、いろいろ並べてあるものを見て思うのは、やっぱりしろうと目にも北斎凄いぞ、ということです。まずは勝川春章の「美人鑑賞図」から。構図も衣装も配色も完成度も素晴らしく、今回一番いいなと思った絵です。次にインパクトがあったのが、磯田湖龍斎の「石橋図」。この手の絵でこれだけ動きのあるものは珍しい気がします。石橋って何だろうと思ってよくよく見ると、英文タイトルが"Dancing Beauty"になってるので、歌舞伎系統かとあたりをつけてぐぐってみた結果、石橋物(しゃっきょうもの)が題材らしいです。見ていてどことなく鏑木清方を連想させられたのが、勝川春章の「桜下三美人図」でした。年代的に鏑木清方が150年も後ですね。辿っていったら弟子筋だったりして・・・と思って名前を二つ並べてぐぐったらビンゴ(笑)。どこかで見たぞ、というのも二点ばかりあり、過去ログを漁って昨秋の 出光美術館名品展IIで出ていたことがわかりました。喜多川歌麿の「更衣美人図」と葛飾北斎の「月下歩行美人図」です。以下は、北斎の「春秋美人図」。他、美人画ではありませんが北斎の「鐘馗騎獅図」も素晴らしかったし、独特の猪首鳩胸(失礼)が特徴の懐月堂派の絵も充実していました。前期・後期で9点を除いて全部展示替えなので、後期も行こうと思います。休憩所奥の陶片博物館の入り口前の給茶器横に、ベルジーノ展の割引券が置いてありました。[参考] ○ 出光美術館公式HP ○ 歌舞伎のおはなし 石橋物 ○ 鏑木清方「嫁ぐ人」。今回展示されてません。構図や女性の姿勢に加えて繊細な線と雰囲気が上の勝川春章の絵とどことなく似てると感じたのですが、実際並べてみるとやはり清方の方が時代が後の分、より洗練されてる感じですね。
2007.05.01
閲覧総数 313