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ゆっくりと夜が明けて、小鳥たちやセミの声に目を覚ます。簡単な朝食を済ませてから、改めて深呼吸。
久しぶりの休暇に妻は、木陰にビーチベッドを持ち出して、パッチワークを始めた。サイドテーブルには缶ビール。日向はさすような暑さだが、一足木陰に入ると自然の風が額の汗を冷ましてくれる。
私は、昨日買い求めた鉄パイプを組み立てて、作業小屋を増築する。
2メートル3メートルと、長さの違うパイプを運んでは直交ジョイントで仮止めをしていく。
連日の猛暑が今日も続き、鉄のパイプは熱くなっている。上半身裸になって、滴る汗を流れるに任せて組み立てるが、すぐにバテる。
水分を補給しながら出なければ熱中症になってしまいそうだ。
沢から引いた水を頭からかぶり、時には飲みながら作業を続けるが、休んでいる時間の方が多いのか、あまりはかどらない。
手が必要な時には妻に助けを請うが、その必要もないくらいに作業は停滞する。
昨夜から今朝の明朝にかけて、ペルセウス座流星群を見るためにシートの上にタオルケットを敷いて寝転んでいたのを思い出し、そっくりそのまま妻のベッドの近くの木陰に敷いた。そして、倒れこむように寝転がると、自然の風がとても心地よい。
晴耕雨読と言う言葉がある。しかし、この暑さでは、たとえ晴れていても木陰に入って読書に限る。
日差しがおさまるのを待って、水を飲みに行くと、沢から引いたポリパイプの下に、小さな沢蟹がいた。パイプに吸い込まれてしまったお客さんである。私の小指のつめほどの小さい、可愛いお客さん。そっと池に放してあげることにした。

夕方、少し作業を進めると「天空温泉」に行くことに。お盆のこの時期は里帰りの人でごった返すので、人ごみが好きでない私はためらったが、妻の希望とあれば「喜んで」お供をさせてもらうことにした。目当ては温泉後のソフトクリーム。うまいんだなーこれが。