とっち家の韓国ごはん

とっち家の韓国ごはん

私の中の鬼


あの人たちにはいつかきっと罰があたる

この子が大きくなったら非行に走るとか
子どもに見放されることになるとか

そう思っていた
(死などというシナリオは微塵も考えてはいなかったが)


だから
尊い命が1つ失われたというのに
妙に冷静な自分がいた

やっぱりね


あの人たちは

代償としては重すぎる荷を背負って

そうしてあの子にあのときしてやれなかったことを
一生悔やみながら残りの人生を生きていくことになるのだ

何かを見るたびに聞くたびに
すべてのことはあの子につながり
あの子を思い出すことになるのだ

苦しめ




私の中に非情な鬼がいる



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