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2006年02月02日
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カテゴリ: カテゴリ未分類
3.翼の石
私がこの石とはじめて出会ったときの話しです。私はとても空を飛んでみたいと思っていました。ですから家の用事が終わったあと、いつも神様のお宮に行ってはお願いをしていました。

 ある日のことです。お宮にいくとおじいさんが立っていて、花を持ってきて欲い。と言われました。その花はお宮の裏にある泉の中に咲いているとのことでした。
 泉を覗いてみると底のほうにふわふわ揺れる白い綺麗な花が見えました。でもとても深くて、私にはとても潜ってとってこれそうにもありませんでした。

 するとおじいさんは私の手のひらにとても綺麗な透き通った石を乗せて言いました。
 「いいかい、この石はね、水のなかで息ができる石なんだよ。だから深く潜っても大丈夫だよ」

 私は石を口に含むと、泉のなかへ飛び込みました。本当に苦しくなくて平気です。 どんどん深く泉のそこに沈んでいきました。すると、どうしたことでしょう!泉のなかには家があって電車が走っていて馬がいて犬がいて人が歩いています。そして人々は私を指差してこう叫ぶのです。
 「あ!人が飛んでいる!」

 いいえ、私は泳いでいるのです。潜っているのです。でも、でも、線路の傍に立ったとき、私は今まで空を飛んでいたのではないか。と思いました。


 「お姉ちゃん、木のてっぺんの葉っぱ取って!」
 地面を蹴るとスッと体が浮きました。そのまま浮かんでもう木のてっぺんまで来ていました。葉っぱを一枚もいでふわりと着地しました。

 ちいさな子は葉っぱを受け取ると嬉しそうに走っていきました。私は私の願いごとが今、叶っているのだ。と思いました。
 軽く地面を蹴るだけでふわりふわりとどこまでもどこまでも自由に自由に踊れました。あの空の雲にまでも!

 雲の上につくとビックリしました。下からは雲に見えていたのですが、上からみると、それはおじいさんに持っていくと約束した白い花でできていました。
 私は花を摘んでおじいさんのところに戻りました。

 ですから私はこの石を「翼の石」と名付けようと思います。





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最終更新日  2006年02月02日 06時05分08秒
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