週番日誌@佐藤智広研究室

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飼育委員会・スズムシでござる



●平成16年7月2日(金)
 横30cm大のプラケース5つは、動きの遅いフナムシ状態である。霧吹きで水を撒くと、一斉に さぁ~っ と移動する。多分全部で2000匹くらい生存していると思われる。現在の個体の大きさは1cmちょっと。
 先日、すだれを新しく買い替え、昨年使っていたものを軽く水洗いしてふと思いついた。
これを隠れ処に使えないだろうか?
 ……というわけで、ばらして短く切り、束ねなおす。とにかく、スズムシは足場となるように表面積を広くしていく方がいいので、隠れ処として使えそうである。早速、この足場で脱皮するヤツラが出てきた。

 ●平成16年6月8日(火)
 先日「これから凄まじい日々」と書いたとおり、その後もゾクゾクと誕生し続ける彼ら。食欲も旺盛である。昨年の飼育ケースから今年用のケースに引っ越すついでに、メダカ水槽へ。パラパラ落ちる彼らはメダカの胃の中へ。それでもなお(多分)500匹は軽く居るであろう。

 ●平成16年6月3日(木)
 我が家の群馬県産スズムシG3(第3世代)がようやく誕生。今年は暑い日も多い反面、一気に冷える日もあるせいか、昨年より遅い孵化。我が家に置かれているプラスチックケースは5つ。そのどれからも同時に数匹ずつが孵った(自然の摂理はすごい!)。合わせて20匹程度。これから凄まじい日々が続くであろうことは想像に難くない……


  名前 つけられるわけがない  性別 雄・雌

 平成13年初夏、たまたまテニスの帰りに、7匹の鈴虫をケースに入れて売っているのを発見し、久しぶりの鈴虫飼育に着手。3匹の雌は元気に卵を産み、平成14年5月、続々と孵化(300匹くらい)。自然淘汰させるため、やや厳しい環境で育てながら150匹ほどになったところで、ご近所の方などに少し引き取ってもらう。80匹ほどを3つのプラケースで飼育しながら、8月にペットショップで売っていた鈴虫成虫を雄5匹、雌5匹購入。これはもちろん違う血を入れるためである。「眠れない」と家族から苦情が出るほどに元気よく鳴いていた鈴虫も、9月を過ぎると元気がなくなり、11月初旬に最後の雌が死に、今年の鈴虫飼育も無事終わった。
 マサオ君と違い、どれほど愛情を持っても、慣れてくれない。


[生活環境]
 プラケースに細かく砕いた赤玉土を5cmほど敷き、隠れ処として石と竹炭を入れている。
 平成13年に久しぶりに飼いだした年、赤玉土に雑草を植えてみたが、基本的に陽の当たらない所に置くせいか、萎れてしまった。
 平成14年は、スズムシの数が増え、土の上にどんどん糞がたまっていったので、成虫になる直前に土を全部取り替えなければならなかった。それと、オアシス(切花に使用する深緑のパサパサした物体)の使用を思い立った。オアシスは水を含むし、餌の野菜を挿すのも簡単、ということで非常に便利。だが、落とし穴があった。それは、なんとオアシスに産卵管を挿して卵を産んでしまったのだ。おかげで、スズムシが死んだ後も、取り除くことができず、実際の土よりも速いペースで水遣りをしなければならなかった。だが、そんな心配をよそにスズムシたちは無事孵化した。
 平成15年は、昨年同様のペースで飼育。オアシスにもがんがん産卵する。うちから分家した中で、スズムシマットという専用の土で飼育したかたが居た。引き取って越冬させたが赤玉土飼育より孵化率が低い。土の目が細かすぎるのだろうか。



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