パフォーマンス・アートとは?







パフォーマンス・アートをご存知ですか?
世界で広がりつつある、新しい表現の形です。


これからここで少しずつ、画像を交えながら
紹介していきたいと思います。

地図


NIPAF@WEB

NIPAFアジア・パフォーマンス・アジア連続展 第八回



対して、先日の NIPAF’02 * に出た 谷川まりさん という30代くらいの女性パフォーマー。
ビニールシートの敷かれた舞台にベージュ色のキャミソール姿で出てきて、
ご飯釜を開ける。
そこには土が詰まっていて、しゃもじで土を外にくみ出す。
集中して、必死に。

キャミソールに結び付け、たらしているビニールの買い物袋からも土を取り出す。
ばら撒く。
そうして、土のばら撒かれたシートの上を腹ばいになって這いずり回る。

しばらくして立ち上がり、
再びビニール袋から、今度は文庫本を取り出し読み始める。
東北弁で。
家族の物語のようだけど、内容はほとんど頭に入らない。
その響きだけが舞台に満ちる。
リズムに聞き入る。

しばらく読んだあと、再びビニール袋から、今度は牛乳のミニパックを取り出す。
ストローで飲む。
さらにパックを開けて、そこから垂れる牛乳のしずくも飲む。

いきなり、『この辺では雪印牛乳が売ってないです』という。
笑い。
弟が自然を求めて山梨県小淵沢に引っ越したこと。
雪印に勤めたこと。
とうとつなかんじで、不器用に話す。
また突然話やめる。

最後、土の山を作り、その上に「for Mountain 山のために」とかかれた画用紙をおく。


生活に疲れたような20年前のドラマにでてきそうな雰囲気の女性だった。
でも、舞台に現れていたのは、まさに今、女性が切り捨てようとしているすべてで、
見ていて少し泣けた。

わたしにとっては、この人こそ巫女だった。
ものすごく強い知性を底に持ってる女性だろうな、と思いました。

こういう人大好き。





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