2004年4月

自負と偏見
自負と偏見 オースティン 中野好夫・訳(新潮文庫・781円)

  イギリスの田舎町、五人姉妹のベネット家の隣に、青年紳士ピングリー
 が引っ越してくる。温和で美しい長女ジェーンと才気あふれる次女エリザベス
 、そして快活なピングリーとその親友で気難し屋のダーシー。ところが、
 エリザベスが高慢で鼻持ちならぬ男と考えていたダーシーが、実は誠実で
 賢明な紳士だとわかったとき・・・。女性の心理を鋭い観察眼で描写した
 名作。いろいろな雑誌の読書特集で、必ず名前の挙がる一冊です。

GO

GO   金城一紀  (講談社文庫・448円)


   窪塚洋介主演の映画でも有名になった、直木賞受賞作品。日本で生まれ、
 日本で育ったけれど、「在日」とよばれる僕。恋におちたのはめっちゃかわ
 いい「日本人」。差別、国境、・・・・・。さわやかに考えさせる感動の
 恋愛小説。



富士山
富士山  田口ランディ (文芸春秋・1286円))



   このようにして、魂は毎日生まれていたのだ。そのことを忘れている
  けれど、でも、すべての人が知っている。私たちはみんな太陽の子供だ。
   新しい朝だ。全世界に、無数の産声がこだまする。
                 ーーー「ひかりの子」より

   富士山をモチーフにした4つの物語。「そうだ、僕らには富士山が
   ある」と切なくも美しい、勇気のでる一冊。






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