仁寺銅を歩く



日本でいう浅草。その国らしさがもっともあらわれている場所。
仁寺銅(インサドン・InsaーDong)は、そんなエリアだと思う。

ソウル中心部の北側に広がっている。日本統治下でも民族系繁華街の地位を
守っていた場所だ。大通りには企業や銀行の本店など大きなビルが立ち並んでいる
が、一歩裏通りに入ると昔ながらの飲食店が残っていたり・・・。伝統的な家屋
、伝統工芸品のお店やおみやげやさんをゆっくりみて歩く。食べ物の屋台もたくさん。

あのスターバックスでさえ、英文ではなくハングルの看板を掲げている。


ソウルスターバックス

最初に慶とこの通りを訪れたとき、なにやら人だかりがあった。どうやら、昔の武士の格好をした人たちが、昔の「刑罰」の場面を演技してくれるらしい。

面白そうなので、私たちも人だかりに加わってみる。韓国の武士の格好は、日本のそれとはどことなく違っていたりして面白い。日本の武士のほうが、いろいろな用具を身につけていて身重に感じる。

一番えらい(らしき)人が、家来に「罪人を連れて来い!!」と命令する。
すると家来役の人は、私たち見物人の中からゲストとして人を連れて行く。
連れられた人は、えらい人によって紹介されたあと、マッコリ(韓国のお酒)を
一気飲みさせられる、というイベントらしい。

とやっと気づいたときには遅かった。家来役の人と目がばっちり合った私は、
なんとゲストになってしまったのだ!!

「イルボネソ ワッスムニダ(日本から来ました)」と言わされたあと、
一気飲み。慶はここぞとばかりに撮影しまくってくれている。

笑いにつつまれ、真っ赤な顔をして慶のところに戻った私は「いい経験が
できたね~」などとのんきにいわれてしまった。


のんきにゆっくり、韓国情緒を味わえるエリア。のちに私は日本からたずねて
くる友人と、二回もここを訪れることになる。








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