東大門と南大門



東大門(トンデムン) 。「ソウルについたらどこにいきたい?」という質問に
99パーセントの日本人がこう答えるだろう。東大門市場(トンデムンシジャン)とよばれるこのエリアは、韓国最大規模を誇る衣類の卸市場として日本でもかなり有名になった。
 卸売り市場として全国的に有名になったのは1960年代に韓国が化繊産業で発達してから。そして次第にバイヤー相手の専門問屋街から一般市民が集まる市場となっていった。

 「ミリオレ」と「DOOTA」が、二大ファッションビル。この二つを回れば、一日はあっという間に終わってしまう。深夜まで営業。韓国も不況なので、思ったほどの割安感は感じなかったが、どことなく日本にはないデザインの洋服があったりして、なかなか魅力的。日本では4900円くらいするスカートも、2500円くらいからある。

 日本のデパートではありえないことだが、ここでは「値切る」ことが普通に(?)されている。日本からきた私の友人も、少しずつ値切り、店員がしぶい顔をすると「ピサヨ、ピサヨ!!(高い、高い!)じゃぁ、買わない」と言ったりして、まんまと10000W(1000円)くらい値切っていただくという意地汚いことをしていた。もちろん、私も・・・・していた(笑)。でも、そんなやりとりを通じての店員とのコミュニケーションも、また楽しみのひとつ。



 慶の親友が、このファッションビルに6つの店舗を持っている。だんなさんとの共同経営。本当に美人な彼女は、服のデザインもするらしい。こんなに素敵な洋服にかこまれて仕事ができるなんて、いいなぁ!

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南大門(ナンデムン) 。手に入らないものはないといわれる巨大マーケット。東大門がファッションビル中心なのに対して、こちらは私たち日本人が考えるような、言葉どおり「市場」という感じのエリア。露天が並んでいたり、骨董品やにせブランド品など、扱う品物ごとにブロックが分かれている。「にせもの、あるよ~」「おねえさん、やすくしてあげるよ~」と、たどたどしい日本語で肩をひっぱってくる怖いお兄さんもたくさん!

韓国では、木のお箸ではなくて、鉄でできたお箸を使う。家庭でも、食堂でも。だから少し重く、なかなか使いづらい。でも旅の思い出にと、お箸のセットをおみやげにいくつか買った。でも実は日本では、鉄のお箸はだめ、らしい。お仏壇にごはんを供えるとき、立てるのが鉄のお箸だからだそうだ・・・。
 デザインの素敵なフォークやスプーンも、ひとつ50円くらいから売っている。

東大門よりも、なんとなく韓国にきた、という雰囲気がある。


屋台も、ここの名物。細い路地に入ると、屋台がびっしりと並び、人々が思い思いに食事をしている。その料理の豊富さは、見ているだけでも楽しい。







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