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tomotin777

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September 8, 2004
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通訳が仕事の大きな一部を占めいる。同時通訳の場合、一番の難関は猛烈なスピードで話すスピーカーに振り落とされないようについていって、聞き取りながら即訳す、というアクロバティックな動作を一定時間続けなければならない、という点に尽きるだろう。

しかし、通訳を聞いている人はそんな通訳者の影の努力など、なかなか心が及ばない様子。

通訳を評価する場合、特に同時通訳のときに聴衆が通訳を評価する際の大きな基準のひとつは、「訳されて耳に入ってくる言葉が正確でわかりやすいかどうか」だろう。例えば英語から日本語に訳している場合は、その日本語がいかにわかりやすいかということがポイントになる。

でもこの「わかりやすい」というのもクセもので、わかりやすくても当然不正確であってはだめだから、わかりやすい日本語を話す人が必ずしも有能な通訳者だとは限らない。しかし、今までの経験上、通訳を評価する聴衆の反応として、もっとも好意的な評価を集約すると「日本語がわかりやすい。上手。」ということになることが多い。

聴いてわかりやすい…つまりそれは、耳に心地よい日本語が入ってくるということだろう。耳に心地よい、すんなり入ってくるのは、ゴツゴツした論文調の書き言葉ではなく、平易な話し言葉である。それを心地よい落ち着いた声調で聴いたときに、人はそのコトバを心地よいと感じるのではないだろうか。

「わかりやすい」の中身を分ければ、適切で平易な語彙選択、落ち着いて比較的ゆっくりしたスピード、耳障りのよい音(高すぎず、低すぎず)、適切な間のとりかた、などがあげられるだろう。特に、日本人は胸式呼吸で発音する人が多いためか、若い女の人はキンキン声で話す人がいる。これは非常に聞き手をいらいらさせるもので、通訳する場合、意識して複式呼吸で声を落とすよう指導されるくらいである。テレビの同時通訳などを聴いていても、時々ものすごい早口で声もキンキンな人がいるが、いくら正確であっても通訳を聞いてる人にとっては苦痛以外の何者でもない。

人は何か難しい言葉を覚えると、それを使ってみたくなる、というクセがあるような気がする。自分にもその傾向があるからそう思うのかもしれない。しかし、それを他の人が知っているとは限らないし、自分がたまたま知った言葉を得意げに使ってしまうのは、ただの自己満足・自慢みたいなもので、相手とのコミュニケーションを全く念頭に置いた行為とは言えないと思う。

もちろん何事もTPOというのがあるから、非常に格式ばった会議の場で、出席者のほとんどが難しい格式ばった言い回しをしているのに、通訳の日本語だけが、井戸端会議のおばちゃんみたいな話し方では困るが、一般的にはそれほど高尚な物言いを必要とする場はごく希である。それに、わかりやすい=幼稚、稚拙、下品な言葉、では決してない。

一般に言葉、特に語彙を増やそうと思えば、英語であれ日本語であれ、新しく覚えた単語なりを、様々な文脈で使ってみることが重要であるとされている。それはその通りだ。しかし、人とのコミュニケーションの手段として言葉を使う場合は、状況と相手のレベルを見極めて、多くの場合できるだけわかりやすい話しかたをするよう心がけるべきだと思う。これはなにも通訳だけに限らず、一般のコミュニケーションに関わる人すべてに言えることだろう。











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Last updated  February 17, 2005 02:08:38 PM
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