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文芸講座の先生に薦められて読む。

昼休みの日比谷公園をいっしょに過ごす。
だからといってとりたてて何かが起こるわけでもない
ストーリーらしきストーリーのない小説。

私事ながら
小説を書こうと思うときに
書きたいと思うものは、かなり抽象的な、しかもほんの一瞬の感覚だ。
たとえば、あれこれ考え事をしながらの帰り道、見上げた月が予想外に明るかったこととか

そんなこんなで微妙に生じた心の揺れ、みたいなものを書きたいと思う。
とにかく興味の向く先が常にまして細かくなる。ところがど素人の私としては
どうやったらそんな微妙な感覚を小説という形にできるのか、今のところ見当もつかないのであった。

『パーク・ライフ』を読むと
そんな微妙な感じが表れている、ような気がした。

繰り返し描かれる日比谷公園の風景。
通常、人の目線の高さにて捉えられる風景はどうしたって平面上にあるが
そこに重ねて、上からの視点で見た場合の三次元の風景描写と
その風景を見る主体の内面に浮かぶ過去の風景という、時間軸を交えての四次元の描写が
常日ごろ、特にぼんやり過ごしている時によくある、
現実と記憶と空想との入り混じった曖昧な感覚を


とにかく、小説中ではドラマチックな何かが起こるわけではない。
それでもいろんなエピソードの断片が重ねられていった結果
ラストシーンでは見事に
その瞬間に主人公の感じたであろうなんとも言いがたいこれまたあいまいな感覚が
こちらに伝えられた気がした。


「気がした」「気がした」「気がした」の、気分一辺倒で
何がなんだかさっぱりな気がするけど
そしてこれを読んだもらった方にはさらに
なんのこっちゃな感じだと思うけど
読み終わって息をのんだ。
こういのがありなら、私の書きたいと思うものもたぶん「あり」だ。

2002年、文藝春秋刊。
第127回芥川賞受賞作品。

お読みになる場合で
しかも他人の感想が気になりそうな場合は
この日記ではなくてもう少しまっとうな感想をお探しくださいますよう。





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Last updated  2006.12.30 02:13:39
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