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まず、このタイトルにウッと来るところに

やっぱりこの人は村上春樹が好きなんだなあ、ということを
感じる。
もう、ご本人に会って、ハルキ好きだよねっ?って肩を揺さぶって問いただしたいくらい。

数十年に一度、どこかの町が失われていく、という世界を描いたこの小説は
SFと言ってもいいかも知れない。
この人の『となり町戦争』を読んだ時は、純文学系の人かと思ったけど
今回はそうじゃなかった。直木賞にノミネートされたというのも頷ける。


大切な人を失ってしまった人や
消失対象の町の住人であるにもかかわらず消えそこなった人が
今後も繰り返されるであろう町単位の消失を食い止めるべくそれぞれの持ち場で努める。
それぞれに喪失感をかかえながら、これ以上の消失を食い止めたい、という思いを未来に繋げて行く。

物語はいくつかの短編のオムニバス形式で語られる。
全篇を通して、町の消失という独自の世界を描くための独特の用語が多用されていて
慣れるまでに少し時間がかかる。
各編を順番に読む限りでは、全体の世界観を捉えきれない。
が、最後まで読んで、もう一回最初のプロローグを読んだ時に
作品世界が見事につながる。
読み終わって初めて、おもしろさがわかる感じ。


当たり前の日常が失われることの喪失感と
それを目の当たりにする人を受け止める人の苦しさと
が描かれつつ
それでも誰もが大切な誰かのために、その思いを汲もうとする、
たとえそれが報われることがなかったとしても、

なんだかよかった。

(2006年 集英社刊)





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Last updated  2007.02.02 00:41:15
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