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toshichan5682

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Nov 29, 2005
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カテゴリ: カテゴリ未分類
10年以上も前に、俺はオーストラリアに3年間住んでいたことがある。
北半球にある日本とは季節が逆なため、南半球のオーストラリアは真夏にクリスマスを迎えるのだ。
数年前のことだが…その真夏のクリスマスを脚本に利用出来ないものかと、オーストラリアをメインの舞台にして、俺なりに青春群像劇のドラマ脚本を書いたのだ。
その脚本を企画書にして…プロデューサーに企画が通れば、近いうちにドラマか映画で演出したいと思っていたのだが、残念ながらその夢は果たせず今日に至ってしまっている。
これからの実践編として、まずはその脚本を公開しよう。
何度か書き直しをしているが、企画が実現し実際に撮影をする時は、プロの脚本家にちゃんと書いて貰うつもりだったので、ストリー展開には俺流の都合合わせの部分もあるがご了承願いたい。。
長編のスペシャルドラマなので、以後は数回に分けて公開するつもりだ。

男2人と女性1人が主人公の回想劇だが…企画書にするつもりだったので、俺のイメージで主人公だけはキャスティングしている。

本宮慶介           長瀬智也(TOKIO)

神崎瑠璃子          仲間由紀江

読む人それぞれが、勝手にこの脚本のイメージを膨らませて、自分だけのキャスティングをする練習をしてみるのも面白い…

『珊瑚礁のサンタクロース』
                        作 toshichan5682

( オープニング・プロローグ )
●ケアンズ市内・トリニティ湾
  スーパー
  「200○年・9月○日 オーストラリア
  クィーンズランド 州・ケアンズ」
  太陽の強い紫外線が照り付ける中…
  陽気なオージー(オーストラリア人)たちで賑わうヨットハーバー。
  停泊しているクルーザーの横の通路を、

  仲間瑠璃子(38歳)と彼女の一人息子である慶介(3歳)。

  ビーチ沿いの芝生では、
  フリスビーやローラースケート、サッカーなどの野外の遊びを、
  水着姿のままで地元の若者たちが楽しんでいる…
  そんなのどかな南国の風景を、

  瑠璃子の夫・仲間宗八朗(42歳)。
  そこへ、ヨットハーバーから戻って来た瑠璃子と慶介が現れる。
瑠璃子「慶介、ここケアンズが気に入ったみたい…日本から着いたばかりだと言うのに疲れた様子も見せず、はしゃぎっぱなしよ」
宗八朗「そうか…本当の父親とそっくりだな」
  慶介を抱き上げて、宗八朗の横に座る瑠璃子。
瑠璃子「ねえ…どうしてなの?20年以上の月日がたった今になって、ここケアンズへ来ようと思ったの?」
宗八朗「単なる、お前たちへの家族サービスさ…深い意味なんかない…」
瑠璃子「そんなのウソよ…産まれた子供にまで同じ名前を付けるなんて、貴方は慶介のことが忘れられないんじゃないの?」
宗八朗「そう言うお前はどうなんだ?この子は慶介の形見なんだし…」
瑠璃子「正直言って、わからない…確かに、時々今も慶介が生きていれば、私たちどうなってたんだろうなと思うことはあるわ」
宗八朗「アイツが生きてりゃ、長いこと刑務所に服役してたかも知れんが…この地ケアンズで苦い青春時代を励ましあった、本当の仲間だもんな…」
瑠璃子「きっと、慶介は誰よりも人の痛みを感じ取ることが早い、繊細な神経の持ち主だったのよ…」
宗八朗「…………… 」
  ふいに、自分の首から、
  貝殻に紐を通したネックレスを外す瑠璃子。
瑠璃子「慶介の一生は、貴方や私の心の中心部へ入り込みながら、グレートバリア・リーフのような珊瑚礁の海に憧れ続けた人生だったわね。でも、慶介とはもう決別することにしたの…だから、これはいらないわ…」
宗八朗「瑠璃子…」
瑠璃子「4年前…お見合いした相手と結婚したばかりだったのに、すぐ離婚して私は貴方と再婚した。自分のお腹に慶介の置き土産を宿したまま…もう、いいの…私が愛するのは貴方だけで充分なの」
  幼い慶介を宗八朗に託し…
  瑠璃子は立ち上がると、
  海辺の波打ち際まで駆け寄る。
瑠璃子「これ、慶介に返すわね。慶介の大好きだったグレートバリア・リーフの海よ…さようなら…」
  海原に向って、
  瑠璃子はネックレスを思い切り投じる。
  宙を高く舞い、
  海面へと落下するネックレス…

慶介 「(声のみ)今の俺は、魂だけの存在だった…宗八朗と瑠璃子の心の中へ、悲しさと哀れみの感情だけを残す結果となってしまった…それは、忘れもしない4年前のことである。今思うと、自分で選んだ俺の死に方は、とても無残であったのかも知れない…」

●東京都内・宗八朗のマンション(早朝)
  スーパー
  「200○年・12月○日 東京」
  ベッドの側にある電話のベル音が鳴り渡り、
  せっかくの気持ち良い眠りから目を覚ましてしまう宗八朗(38歳)。
  フトンから手だけを伸ばして、面倒くさそうに受話器を取る。
宗八朗「もし、もし…慶介か?週末の休日の朝っぱらから何事なんだ。いったい、もう…多分、浮気性のお前に嫌気がさしたカミさんと、喧嘩でもしたんだろう…え?違うって?これから北海道へ行く?カミさんとか?違う?師走だというのにひとりでなんて、いいご身分じゃんか…お前のことだから、冬眠中のメス熊にでも会いに行くのか?うん?何だって?」
  突然、驚いてベッドから上半身を起す。
宗八朗「俺や瑠璃子も一緒にだと?」

●羽田空港・出発ロビー
  先に来ていた慶介(38歳)と落合う宗八朗。
  慶介から新千歳までの搭乗券を受け取る。
宗八朗「せっかくの土・日の休日を…いきなり北海道へだなんて…お前は何を企んでいるんだ?」
慶介 「バツイチのお前に、休日に特別な用事があるとでも?どだいお前が若い独身女性と休日にデートだなんて想像出来るかよ…旅費は全て俺が持つわけだし、文句を言わんでもらいたいな」
宗八朗「そんな台詞、普通は言うか?俺と違って、どうせお前は妻子のいる幸せな家庭を築いているんだろうけどさ」
  慶介は腕時計を見ながら話題を変えて、
慶介 「ところで、瑠璃子、遅いな…」
宗八朗「最近、彼女は結婚したばかりだし…俺たちと一緒だと知ったら、嫉妬深い旦那が許してくれないんじゃないのかな 」
  そのとき、こちらに向って走って来る瑠璃子(34歳)の姿。
宗八朗「あいつ、マジで来やがった…」
  満面に笑顔の瑠璃子。
瑠璃子「遅れてごめんなさい…首都高をタクシーで飛ばしたんだけど、渋滞にハマっちゃって」
宗八朗「2日も空けて、家の方は大丈夫なのかよ」
瑠璃子「ふたりに会うのは、暫くぶりだし…」
宗八朗「気持ちはわかるけど、野郎同士に挿まれた旅行だぞ。ひょっとしてお前…旦那にウソをいったんじゃないのか?」
慶介 「宗八朗、いい加減にしないか。モタモタしていると、飛行機に乗り遅れるぞ」

●同空港・滑走路
  エンジン音を響かせて離陸する飛行機。

●飛行機の機内
  エコノミー席に瑠璃子を挿んで座っている慶介と宗八朗。

慶介 「(声のみ)20年ぶりに帰る北海道であった。それも、14年来の付き合いのある宗八朗と瑠璃子も一緒に…」

( メイン・タイトル表示 )
●空撮風景
  オーストラリア最北端の街・ケアンズ。
  雄大に広がる、上空から眺めたグレートバリア・リーフ。
  メイン・タイトル「珊瑚礁のサンタクロース」

●砂浜
  美しい白砂のビーチに軽装で腰を降ろして、
  夕陽に染まる南洋の海原をぼんやりと眺めている当時の、
  本宮慶介(24歳)、神崎瑠璃子(20歳)、仲間宗八朗(24歳)。
  彼らの各々の両手の中には、
  銀色の大きなリボンが付いて丁寧に包装された、
  クリスマス・プレゼントが…

( キャスティング紹介 )
●海中
  海底は淡い色彩に彩られた珊瑚礁と、
  その珊瑚礁の周囲を泳ぐたくさんの熱帯魚たち…
  そんな龍宮城にも似た美しい海中を、
  スキューバの装具を身に付けて自由奔放に泳ぐ三人。

  強い陽ざしが射し込む海底へ、サンタクロースの衣装である
  帽子、上着、ズボン、靴などが沈んで行く…

まだドラマが始まって7~8分程度の尺の、オープニングアバンからタイトルカットまでの流れを公開した。
キャスティングもそうだが、どんな映像にするのか演出家の立場で読むといいだろう…
次回は、脚本の続きを公開する前に、ヴァーチャルだがこの脚本を実際に使って、演出実践をしてみようと思う。



















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Last updated  Nov 29, 2005 05:54:00 PM
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どぴゅ@ みんなホントにオナ鑑だけなの? 相互オナって約束だったけど、いざとなる…
らめ仙人@ 初セッ○ス大成功!! 例のミドリさん、初めて会ったのに、僕の…
開放感@ 最近の大学生は凄いんですね。。 竿も玉もア○ルも全部隅々まで見られてガ…
しおん@ ヤホヤホぉ★ こっちゎ今2人なんだけどぉ アッチの話…
通な俺@ 愛 液ごちそうたまでしたw http://hiru.kamerock.net/8q25sdb/ フ○…

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