タフミン・ヒルズ

「摘出生検」その一。


直前まで消えてしまいたかった。

前夜、とうとうこの恐怖心に絶えられず~彼氏にメールで検査手術を受けると知らせた。
いろいろ考えて、やっぱりあとになって知らせるのはずるいし、
なんだか居心地が悪いなあという結論になった。
詳しいことは避け、なるべくショックの少ないように文章を打つのが精一杯。
返信メールには動揺と冷静が見え隠れ。ホントにすまん。

結局一睡もできず、納得もいかないままなんとか病院へ。

13:30病院着。
午後の病院はなんとなくシーンとしている。ナースが迎えてくれて「同意書」を渡す。
家族の同意欄もあったが実際知らせてないので父の名前を自分で書いて捺印。
不良患者の兆し。
体温、血圧、心拍数を計り、今までの病歴、手術歴、など質問に答えてドクターを待つ。
ナースに「どのくらい切るんですか?」「どのくらいで終りますか?」
って質問したけど
「あんまり知らないほうが恐くないかもしれませんよ。」と返された。なおさらドキドキ。

ドクターが現れ、エコーで採取する部位を決め、造影剤を注射。
マジックで印。もうこの時点でぐったり。汗たっぷり。早く帰りたい。

別の階に移動して、手術着一枚に着替えてマンモグラフィー撮影。
こちらの待合室で手術着なのは私だけで、かなり目立っていたと思うが
もうそれを気にかけるどころではなかった。


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