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2011.07.17
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asahi.comニュースより

送電線損傷、油漏れが原因か 北九州の停電

 「北九州市内で16日夜に約10万戸が停電した問題で、九州電力北九州支社は17日、事故があった到津(いとうづ)変電所(八幡東区)-槻田(つきた)系統開閉所(小倉北区)間の送電線(地中ケーブル)に絶縁油が漏れている部分があったことを明らかにした。絶縁油は漏電防止用として送電線に使われており、送電線が損傷して油漏れが発生、停電につながった可能性があるとして、この送電線部分を切断して新品と交換し、原因や停電との因果関係を調べる。

 同社によると、トラブルがあったのは22万ボルトの送電線。直径約14センチで、変電所と開閉所間の約1.4キロにわたり、地下5メートルに9本埋設されている。内側に絶縁用の油や油紙が使われ、外側はアルミニウムとPVCで覆われている。

 変電所と開閉所間のマンホール全5カ所を調べたところ、八幡東区松尾町のマンホール内で、送電線1本の絶縁油が外側ににじみ出ているのを発見した。同社はこの1本について、隣のマンホールとの間の250メートル部分を切り出し、新品と交換。油漏れの原因や具体的な場所、停電との因果関係を調べる。 」

2年くらい前にも220kV新小倉線(到津SS(八幡東区)~槻田SWS)で

人孔爆発を伴う漏油・絶縁破壊が発生して、送電屋の間で衝撃が走ったのですが

今回の停電も同じ回線でしょうか?

最近でも中国でOFケーブルの火災・爆発がありましたし、このケーブルは

信頼性は高いですが、トラブルが発生した場合は影響度が大きいのかも。

この地中送電線は昼と夜とで潮流差が60万kWくらいあるそうで、日間温度差と

熱伸縮がとても大きく、ケーブルにとっては過酷な使用環境なようです。

ケーブル敷設場所が洞道でしたらスネーク布設で伸縮吸収できますが、

おそらく埋設管路だと思いますので、そうなると人孔(マンホール)でいかに

ケーブル伸出しを吸収させるか、つまりオフセット設計が重要になると思われます。

ケーブルの年間伸縮量が10mm程度のオーダーならさほど大きなトラブルには

ならないのですが、この送電線のように日間伸縮が大きいと、ケーブルの

金属シースの歪と発生回数がばかになりませんし、シースに亀裂が入って

漏油する確率は高く、ケーブル寿命は一般的な送電線より短いのではないでしょうか。

九州電力さんが前回事故の対策として、マンホールの防爆措置と

ケーブルへの防災テープ巻きを実施しましたが、これはとても重要なことですし

万一の時に対策しているか否かで大きな違いが出ると思います。

何はともあれ、九州電力さんには凹まずに頑張ってほしいと思います。

あと、地中送電線は架空送電線と比べて目立ちませんし、ケーブルだから

といって簡単に考えている人が多いですが(特に変電屋)、甘く考えると

しっぺ返しが!?・ ・ ・ 。






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Last updated  2011.11.18 23:20:02
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